大人から子供まで大好きな食べ物でもあるアイスクリーム。
夏の暑さはもちろん、寒い冬でも暖かいお家の中で食べるアイスクリームは、なんとも幸せな気分にさせてくくれるものではないでしょうか。
アイスクリームは牛乳を主原料として作られ、さらに凍らせたお菓子として知られていますが、アイスクリームよりも口当たりが滑らかで、柔らかいのがソフトクリームと呼ばれております。
今回はアイスクリームの名前の由来から、大人気のアイスクリームの名前にも注目して、お話していきたいと思います。
目次
アイスクリームの名前の由来は!?
おやつや食後のデザートとして食べられることが多いアイスクリームですが、夏の暑い時期であればなおさら食べたくなりますよね。
アイスクリームと言えば様々なアイスが出回っておりますが、そもそもアイスクリームの名前の由来についてご存知でしょうか。
今でこそ当たり前のように親しまれているアイスクリームですが、そもそもアイスクリームとは、主原料の牛乳をベースにかき混ぜ、クリーム状にしたものを凍らせたお菓子なので「アイス・クリーム」と言われています。
ですが、実は古代のアイスクリームはもっと違う形で食べられてきました。
古い記録では、旧約聖書の頃には、シャーベットやかき氷のような形で食べれることが多かったそうですが、いずれにせよ歴史があるアイスクリームです。
そんな歴史も深いアイスクリームについて、コーンはいつから食べられたのか、そして語呂合わせでもなさげな5月9日がアイスクリームの日になった由来について、お話していきたいと思います。
アイスのコーンの名前の由来はとうもろこしではなかった!?
アイスクリームと一緒に食べるとおいしいコーンですが、その形や英語のつづりで「CONE(コーン)=(とうもろこし)」と思われ、勘違いされている方も多いです。
ですが、実はコーンには全くとうもろこしの原料は使用されておらず、コーンの主原料は小麦粉とされています。
ではなぜ、「コーン」と呼ばれるようになったのかというと、ギリシャ神話から、「コルヌ・コピア」と呼ばれるヤギの角から来ていると言われております。
このヤギの角は、全知全能の神であるゼウスに授乳したとされ、なんでも叶えることができると言われる意味をもたらしています。
その「コルヌ」がのちに「CONE(コーン)」と変化していったと言われ、今現在もコーンと呼ばれていると言われております。
いつからアイスは食べられるようになったの!?
今でこそ冷たく滑らかな口触りが人気であるアイスクリームですが、その起源となる冷たいアイスは遥か昔から食べられてきました。
最も古くから伝えられてきたのは、紀元前の中国や古代ローマ時代より、降り積もる雪や食品を冷やすための氷に、果物の汁や甘い蜜をかけたものを食べていたと言われております。
それは山からもとれる雪や氷にはちみつなどを加え、クリーム状にしたものをイタリア語で「sorbetto(ソルベット)」と呼ばれ、戦場で戦う兵士たちにも大いに振舞い、その冷たさを楽しんだと言われております。
また、ローマのシーザーや、伝説の英雄と称えられているアレクサンダー大王もこの「ソルベット」を食べていたと言われ、アペニン山脈からの氷雪も食べていたとされています。
5月9日が「アイスクリームの日」になった由来とは?
寒い冬が過ぎ、春からだんだんと暑くなると食べたくなるものがアイスクリームですよね。
夏の食べ物の定番となるアイスクリームですが、実は「アイスクリームの日」というものがあるのをご存知でしょうか。
今回は記念日でもある「アイスクリームの日」についてご紹介していきたいと思います。
そもそも5月9日が「アイスクリームの日」という事を知っているという人はどれくらいいるでしょうか。
以外と知られていない記念日ですが、制定は今より50年以上前の1964年となっております。
これは当時「東京アイスクリーム協会」より、真夏前でもあるGW後の5月9日に、たくさんの方にアイスを食べてもらい楽しんでもらおうと願い、無料でアイスをプレゼントしたのが始まりと言われております。
よって、この5月9日は特別な日とされ、アイスクリームにちなんだイベントを始め、各アイスクリームショップでも割引を行っているので、今後もチェックしていきたいものです。
色々なアイスの商品の名前の由来について
暑い夏の日はもちろん、食欲がない時や暖かいお部屋のこたつの中で食べるアイスクリームは、至福のひと時ですよね。
ご飯の後のお腹が一杯でも、不思議と食べることができるアイスクリームですが、世間では様々な種類のアイスクリームが出回っております。
バニラやチョコなどの味の違いはもちろん、滑らかな口どけがするものから、しゃぐしゃぐとしっかりと食べるクッキー状のものと、その数は数えきれないほどです。
そんな中、上位人気ランキングにある「ピノ」や「パルム」、「白くま」や「もも太郎」は、誰もが一度は食べたことがあるアイスクリームではないでしょうか。
では、当たり前のように呼んでいるそれぞれのアイスクリームの名前の由来について、お話していきたいと思います。
「ピノ」と「パルム」の名前の由来とは!?
森永乳業の看板商品のでもある「ピノ」や「パルム」ですが、その名前の由来はご存知でしょうか。
実は2種類とも、その形からネーミングを付けられたと言われております。
まず、特徴的なかわいらしい形をしている「ピノ」は、『松ぼっくり』をイメージされており、イタリア語では『松ぼっくり』を「ピノ」という事から名づけられております。
「パルム」は手のひらの形をしていることから、同じくイタリア語の『手のひら』から、「パルム」と名付けられた造語と言われております。
「白くま」アイスの名前の由来とは?
九州の名物としても知られる「白くま」アイスは、全国でも有名なアイスとして周知されております。
この「白くま」アイスの名前の由来は、当時鹿児島県にある喫茶店から出されたかき氷から始まったと言われております。
出されたそのかき氷は、サクランボやみかん、パイナップルの果物と、小豆に練乳をかけており、その見た目が「白くまの顔」に似ていたことが始まりだそうです。
「もも太郎」アイスの名前の由来とは?
新潟名物でもある「もも太郎」アイス。
その名前から誰もが「もも味」という印象をもたれていますが、実はその味はももではなく、いちご味。
しかもさらに原料をみてみるとなんとリンゴ果汁から作られております。
名は体を表すということわざ通りにはいかない、なんとも不思議な「もも太郎」アイスですが、その名前の由来は「もも味」だからではなく、その姿が「もも型」をしていたことから名づけられたと言われております。
昭和20年代頃、当時お祭りの出店で売られていたかき氷がもも型で販売されており、そのかき氷にいちごシロップをかけて売られていたのが始まりとされております。
そのもも型のかき氷をお祭り以外でも味わうことができるように販売されたのが、「もも太郎」アイスと言われております。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
普段何気なく食べているアイスクリームにも歴史があると思うと、なんだか考え深く感じるのではないでしょうか。
またアイスクリームには「ご当地限定アイスクリーム」と言うのも数多くあります。
これを機会にぜひチェックしてみるのも面白いのではないでしょうか。