元素って知っていますか?
学校の授業で元素記号を習うところも多いと思います。
沢山の元素記号があって全部覚えている人は少ないのではないでしょうか?
学校でも教えてくれますが、全部教えるところは少ないようです。
でも、どうして「水素=H」、「窒素=N」などといった元素記号が誕生したのでしょうか?
それでは今回は、元素記号の名前の由来についてご紹介します。
目次
元素の名前の由来を紹介!
元素名はラテン語が語源となっていると思っている人も多いようですが、ラテン語だけでなくギリシャ語が語源となっているものや神話からきているものなどもあるようです。
人名が由来の元素名とは!?
元素名には実際に存在する人物の名前が由来となっているものもあるようです。
1940年以降に発見されたものに科学者の名前を元に付けられたものもあるそうなのでご紹介します。
Cm(キュリウム):元素番号96
キュリー夫妻の名にちなんでつけられた元素名で、放射性元素であるラジウム、元素番号88、元素番号の発見者のようです。
Es(アインスタイニウム):元素番号99
相対性理論で有名なアルバート・アインシュタインの名前にちなんで付けられた元素名で、この元素が発見されたのは水爆実験で生み出した灰の中のようです。
Fm(フエルミウム):元素番号100
エンリコ・フエルミという原子核物理学者の名前にちなんで付けられたようです。
Es(アインスタイニウム)と同じ水爆実験の跡から見つかった元素の様です。
エンリコ・フエルミという人は、宇宙人の存在と宇宙人の地球への接触について議論を提示したことでも知られる有名な人のようです。
No(ノーベリウム):元素番号102
ダイナマイトの発見者でノーベル賞で有名なアルフレッド・ノーベルの名前にちなんで付けられた元素のようです。
Lr(ローレンシウム):元素番号103
物理学者であるローレンの名前にちなんで付けられた元素のようです。
Lr(ローレンシウム)の元素を発見に導いたのは、サイクロンという装置を発明した人と言われています。
地名が由来の元素が多い!?
地名が語源となっている元素は意外と多いようです。
- Mg(マグネシウム)元素番号12:ギリシャ北部のマグネシア地方
- Sc(スカンジウム)元素番号21:南部スカンジナビア半島
- Cu(銅)元素番号29:キプロス島
- Ga(ガリウム)元素番号31:ガリア
- Ge(ゲルマニウム)元素番号32:ゲルマニア
- Sr(ストロンチウム)元素番号38:スコットランドのストロンチアン地方
- Y(イットリウム)元素番号39:スウェーデンのイッテルビー
- Ru(ルテニウム)元素番号44:ルーシ
- Eu(ユウロビウム)元素番号63:ヨーロッパ
- Tb(テルビウム)元素番号65:スウェーデンのイッテルビー
- Ho(ホルミウム)元素番号67:ストックホルムのラテン名
- Tm(ツリウム)元素番号69:スカンジナビアの古名
- Yb(イッテルビウム)元素番号70:スウェーデンのイッテルビー
- Lu(ルテチウム)元素番号71:パリの古名ルテティア
- Hf(ハフニウム)元素番号72:コベンハーゲンのラテン語
- Re(レニウム)元素番号75:ライン河
日本が名前の由来の113番元素「ニホニウム」とは!?
アジア初、日本初となる第113番元素の元素名が11月30日に決まったようです。
元素記号は「Nh」となり、元素名は「ニホニウム」となります。
ニホニウムと聞くと、日本の地名をそのまま、元素名にしているような気もしますが、今まで見つかっている元素は基本的には、ギリシャ神話だったり、元素が見つかった場所、発見した人の名前を元素名にすることが多かったようです。
今のところ新元素が私たちの生活の中で関わることはないと言われています。
しかし、元素名を決定する上で命名権のルールがあるようです。
- 混乱しないように一度使われている名称を使う事はできません。
- 社名や組織名を使用することはできません。
ニホニウムという元素名に決まるまでは、「ニッポニウム」や「ジャポニウム」という声もあったようです。
しかし、ニッポニウムはかつて日本が命名した元素があったため、同じく使用することはできませんでした。
ジャポニウムは、命名可能でしたが、ジャポニウムでは欧米やロシアなどに何の違和感もなく、日本が発見した元素と分かってほしかったため、「ニホニウム」と命名されたようです。
まとめ
今回は、元素記号の名前の由来などについてご紹介しました。
元素記号などは学校で習ったと思いますが、学校を卒業すると元素記号に関わることって少ないのではないでしょうか?
もう忘れてしまった人も多いかもしれませんね。
元素名はラテン語がギリシャ語、神話が由来となっているそうです。
元素名には実際に存在する人物の名前が語源となっているものもあるそうです。
名前だけでなく地名が由来となっている元素名も多いようです。
113番の元素名は日本が名前の由来となっているそうです。
学校では習っていない新しい元素名もあるかもしれませんね!
最近見つかっているものも沢山あるので、この元素名は初めて聞いたということもあるかもしれません。
ほとんどの元素名は私たちが生活していく上で関りがないもののほうが多いかもしれませんね!