女性の憧れである教会での結婚式。
その時に身に纏う真っ白なウエディングドレスやベールは、女性であれば一度は着て見たいと思いますよね。
ただ一言、真っ白なウエディングドレスと言っても今では様々なシルエットがあり、またデザインも魅力的なものが多いです。
では、今となっては花嫁しか着ることができないウエディングドレスが白色とされている意味や、ウエディングドレスに欠かすことのできないベールの意味や由来についてお話していきたいと思います。
目次
ウエディングドレスのベールの意味や由来とは!?
華やかなウエディングドレスとともにより一層花嫁を際立たせるウエディングベールは、透明感とともにふんわりと流れる様子がとても美しいものですよね。
女性であれば「自分の結婚式にもウエディングベールを身に着けたい」とそう思う方も多いはずです。
このウエディングベールは花嫁であれば当然の小物として思われている方もいるかと思いますが、実はただの飾りやファッションではなく、きちんとした意味合いが込められています。
人生で一度きりともいえる結婚式ですので、正しい知識を持ってウエディングドレスやベールを選びたいものです。
では、ウエディングベールの持つ意味ですが、そもそもこのウエディングベールの歴史は深く、古代ローマの時代にはすでにウエディングベールが定着されていたと言われてはおりますが、その意味はいくつかあり今でも受け継がれております。
まず一つ目としては、魔よけの意味で使用されております。
この魔よけの意味が今でももっともポピュラーな意味として言われておりますが、つまりは邪悪なものから身を守る盾のような役割と伝えられております。
特に海外ではこのベールが魔よけの意味をもたらすということを強く残っており、邪なものを退けるためにウエディングベール以外にも、装飾品として自分の身を守るために身につけられていると言われております。
二つ目は母親からの愛情と言われております。
この花嫁の頭部を柔らかくすっぽりと包み込んでいるウエディングベールは、母親の愛情そのものではないかという説があります。
結婚式をする意味は、親から離れ今日から巣立ちを意味すると言われており、花嫁が身に着けているベールを花婿に預けるまでは、これまで娘を無償の愛で育て慈しみ、守り通したという親の愛の証でもあると言われております。
ベールにまつわる儀式の意味について
一言ベールと言っても、実はその長さは3種類あり、ショート、ミディアム、ロングがあります。
長さによっては、ショートやミディアムだと花嫁の可愛らしさを際立たせ、ロングだと華やかさをもたらすと言われております。
結婚式の中でも重要な役割をもたらすウエディングベールですので、ベールの意味や儀式を考えるとベール選びもウエディングドレスと同じように力が入るものです。
もちろん、ウエディングベールだけ見るのではなく、ドレスやご自身の髪型とのバランスを考えるのも重要なポイントとなります。
では、そんな重要な儀式でもあるウエディングベールですが、その儀式には「ベールダウン」、「ベールアップ」、そして「ベールアウト」の三つがありますが、それぞれの意味は全く異なるので意味を取り違えないようにしましょう。
式とつく儀式なので、正しい知識をもってマナーに沿った行動をしたいものです。
ベールダウンの意味は?
ベールダウンは式が始まる前の最初の儀式です。
一般的に花嫁の母親が娘にしてあげる最後の役割でもあり、フェイスベールを顔の前に下ろしてあげる儀式のことです。
ウエディングベールは基本頭頂部ではピンで固定されているので、上げ下げができる使用となっております。
この花嫁の前にベールを下ろして花嫁の顔を隠してあげることによって、魔よけや邪悪なものから花嫁を守っているという役割でもあります。
ウエディングベールの意味では、母親の愛情と言われているので、一般的に花嫁の母親の役割として言われてはおりますが、諸事情があり母親にベールダウンを頼めない場合には、父親や兄弟、親族、親しい友人でも代役を務める場合があります。
ベールアップの意味は?
ベールアップは誰もが知る儀式ではないでしょうか。
よくドラマや映画のワンシーンでも見られる光景ですが、花婿がベールをあげて花嫁の顔をあらわにさせるものです。
魔よけ代わりとして花嫁を守っていたベールを花婿が取り去るというこの行為は、今この瞬間から、母親ではなく自分が花嫁を守っていくという、花婿の決意の表れとも言われております。
また、花嫁と花婿とのベールで遮られていた「壁」を取り払うことで、二人は結ばれるという意味もあり「誓いのキス」につながっているとも言われております。
ベールアウトの意味は?
ベールダウンやベールアップに対して、このベールアウトはあまり聞いたことがない方がほとんどではないでしょうか。
挙式の中でもあまりされることも少なく、特別儀式の一環として重要視もされてはいません。
ベールアウトをやる理由としては、「せっかくの花嫁の顔が見にくい」、「ベールがひっかかる」と言った即物的な理由からされる場合が多いです。
またベールアウトをする場合には別料金が取られるところが多いので、外されるケースが多いのも現状です。
白いウエディングドレスが定着しているのはなぜ?由来は?
数あるドレスの中で、結婚式のドレスと言えばやはり純白のウエディングドレスですよね。
では、なぜウエディングドレスが白色なのかご存知でしょうか。
諸説は様々ですが、一般的には1840年のヴィクトリア女王の結婚式で、純白のドレスを身に着けていたことが始まりとされています。
ホニトンレースをドレス生地にしたり、王冠の変わりに花を髪に飾るなど、センセーショナルに語り継がれていき、大衆の憧れを抱いたと言われております。
その後明治時代には日本でもその白さが美しく、特別な装いとして日本人に受入れられたと言われております。
またこの白さは純白のイメージで白が選ばれたと思われがちですが、実は白無垢も白であるのは、婚家に入るということはその家の色に染まることができるように、という理由から白が選ばれたと言われております。
まとめ
結婚式というのは、花嫁にとっても花婿にとっても嬉しいものですよね。
ですが、花嫁の母親の気持ちとしては嬉しい反面、どこか寂しい気持ちもあるのではないでしょうか。
この結婚式というのは、新しい家庭を築くためのスタート地点と言われてはおりますが、その後も親子の関係は変わることなく続いては行きます。
結婚式の中で特別な儀式でもあるウエディングベールですが、今まで育ててくれたご家族への感謝の気持ちをもとに、ご自分にあった素敵なウエディングベールを選ばれてみてはいかがでしょうか。