かけっこ、玉入れ、つなひき、大玉ころがし、借り物競争、リレーとさまざまな種目を楽しむことができる運動会。
みなさん、運動会にはさまざまな思い出があるのではないでしょうか。
今回は、今も昔も変わらず多くの人に親しまれている運動会について注目します。
運動会の歴史、なぜ運動会は紅白なの?
運動会について紹介していきましょう!!
目次
運動会はいつから始まったの!?歴史について
まずは、運動会はいつ始まったのか、運動会の歴史について紹介していきます!
運動会が初めて開催されたのは明治7年のこと。
東京の築地にあった海軍兵学校で日本で初めてとなる運動会が開催されました。
しかし当時「運動会」という名前では呼ばれておらず、「競闘遊戯」と呼ばれていました。
(競闘遊戯とは、アスレチックスポーツの日本語訳)
なぜ海軍兵学校で日本で初めてとなる運動会が開催されたのか。
実は当時、海軍兵学校ではイギリス海軍式教育を導入しており、外国人講師・アーチボルド・ルシアス・ダグラス氏の発案により運動会が開催されたんだとか。
ちなみに、このときに開催された運動会で行われた競技は、
- 徒競走
- 障害物競走
- 幅跳び
- 高跳び
- 玉入れ
- 負ぶい競走
- 二人三脚
- 競歩
- 目隠し競走
- 三段跳び
- 豚追い競走
- 卵拾い競走
- 水桶運び競走
これらの競技が開催されていたんだそうです。
今の運動会で開催されている競技もあれば、陸上競技として親しまれている競技、「それどんな競技?」という競技もありました。
明治7年に海軍兵学校で開催された運動会。
今のように全国各地に広まるようになったのは、戦争が始まったころであると言われています。
軍事教育の一環として心身を鍛えるために運動が行われるようになったのです。
騎馬戦や棒倒しといった戦闘的な競技が開催されるようになったのもちょうどこのころ。
この頃に紅白対抗で運動会が行われるようになりました。
現在もこのように紅白でチームを分け対決形式で運動会が行われていますよね。
運動会の歴史について、知ることができたのではないでしょうか。
運動会の名前の由来とは!?
続いて、運動会の名前の由来について紹介していきましょう!!
運動会の名前の由来は、運動競技や遊戯を楽しむものであるからです。
運動会と呼ぶのは幼稚園・保育園、小学校のときくらいでしょうか。
中学生、高校生になると運動会という呼び方ではなくなり体育祭という呼び方となります。
ちなみに体育祭の由来は、身体運動を通して行われる教育のことを言います。
遊戯などを楽しんでいた運動会ではなく、本格的な競技が増えていく中学生、運動会ではなく体育祭と呼ばれるようになる理由、なんとなく分かりますよね。
紅白の由来は?
なぜ運動会は紅白で分かれるのでしょう。
実は紅白でチームを分けるのは日本だけ、アメリカは赤と青が多いんだとか。
日本の運動会が紅白に分かれる理由は、赤白帽子に由来があります。
では赤白帽子はなぜ赤白帽子であるのか、このことについてを見ていくことにしましょう。
由来は、日本で初めての運動会が開催された明治7年よりもずっとずっと前の平安時代に起こった源平合戦の頃にさかのぼります。
源平合戦では平家が赤い旗を掲げて戦い、源氏が白い旗を掲げて戦っていました。
この戦いが由来となり赤白帽子、そして紅白に分かれて運動会が開催されることとなったんだとか。
ちなみに赤白帽子を開発したのは、落語家・柳家金語楼という人物です。
なんと落語家!
人気落語家だったらしく、その傍ら発明家としても活躍していたんだとか。
落語家と発明家2つの顔をもち、現在でも多くの人に使用されている赤白帽子を作り出すなんてすごいです!!
では、アメリカが赤と青の由来についてもみていきましょう。
アメリカが赤青であるのは、二大政党である共和党、民主党の色からなんだとか。
日本もアメリカもそれぞれ意味があってその色が使われているということになります。
ぜひその色の由来までしっかり理解しておいて下さいね。
学校で運動会を行う意味とは!?
運動会が学校の行事として行われるようになったのは明治30年頃のこと。
当初運動会は、
- 国威発揚
- 富国強兵
- 健康増進
これらの意味で行われていました。
そして現在の運動会は、
- 練習の成果を披露する場
- 地域社会の連帯感の強化
これらの意味で行われています。
学校行事による運動会は、大きな目的を持つことで団結する力・連帯感を学ばせるために開催されるといってもいいでしょう。
日本はみんなで一つのものを作り上げることは素晴らしいとする文化であるため、運動会は格好のハレの場となっています。
運動会は春と秋どっちで行われている!?
運動会はもともとは秋に行われるものとされていました。
俳句において運動会が秋の季語であることからも分かるでしょう。
なぜ運動会が秋の季語となったのか、その由来は1964年に開催された東京オリンピックにありました。
東京オリンピックの開会式が開催されたのは10月10日です。
このことをきっかけに10月10日が体育の日と制定されるようになります。
10月は体育の日があるからスポーツの月、スポーツの秋、よって秋に運動会が開催されるようになりました。
しかし現在、秋に運動会が開催されず春に運動会が開催されるところもあります。
なぜ春に開催されるのか、それにはさまざまな理由があります。
運動会の開催が10月だとしたら練習を行うのは9月のまだ暑い時期となります。
近年の温暖化の影響で夏の気温は昔と比べ物にならないほど高くなっています。
熱中症で倒れる児童が多いため9月に練習するのは危険、そのため気温がまだ高くなく、気候がちょうどよい春に開催されるようになったのです。
また春に運動会が開催されるのには他にも理由があり、
- 親睦を深めるため
- 受験対策のため
- 行事の分散化のため
などの理由があると言われています。
ちなみに春と秋どちらに運動会が行われることが多いのかについてですが、
- 北海道では約8割が春に開催
- 東北では約7割が春に開催
- 甲信、東海、近畿、沖縄では5~7割が春に開催
- その他地域では春と秋半々で開催
とこのような結果になります。
全国的に見て、春に開催されるところが多いみたいですね。
まとめ
運動会についての雑学について今回は紹介していきました。
- 運動会が日本で初めて開催されたのは明治7年
- 海軍兵学校にて開催されたのが初めてである
- イギリス海軍式教育を取り入れていた影響で行われるようになった
- 運動会の由来は運動競技や遊戯を楽しむための行事であるから
- 紅白の由来は平安時代の源平合戦
- 昔と今では運動会開催の意味が異なる
- 春に運動会が開催される地域の方が多い
いかがでしたか?
運動会についていろいろと知ることができたのではないでしょうか。
子供が居る方は子供に運動会について聞かれることもあるでしょう。
ぜひ今回紹介した雑学を覚えておき子供に教えてあげて下さいね。