運河やチューリップ畑、風車の印象が強い国と言えば、オランダではありませんか?

のんびりとした時間が流れるとても優雅なイメージのあるオランダですが、観光地としてだけではなくスポーツが盛んなことでも有名ですよね。

今回はそんなオランダの国旗や国の名前の由来、オランダと呼ぶのが日本だけなのか、さらには日本で使われているカナダ由来の外来語について一緒に調べていきたいと思います。

オランダの国旗の意味や由来とは!?

由来 オランダ 国旗

オランダはヨーロッパの西エリアに位置し、東にはドイツ、南にはベルギーとルクセンブルクの国境に接しています。

そんなオランダの国旗は、3色のカラーで上から赤・白・青が基本になっています。

実は独立戦争当時は赤ではなくオレンジ色でした。

しかし変色しやすく色としてインパクトが少ないオレンジ色では目立たなかったため赤色へと変更となったようです。

そんなオランダの国旗、赤・白・青色にはそれぞれの色に意味がありました。

赤色

独立の戦いに臨んだ国民たちの「勇気」を意味しています。

白色

神の祝福を願う人々の信仰心を意味しています。

青色

祖国への国民全体の忠誠心を象徴しています。

 

オランダが使用している現在の国旗の前は白地に月桂樹がクロスされたもので、国旗は15世紀末ブルゴーニュ公フィリップ膳良公がほとんどの州を治めていた時に作られました。

その後、スペインとオランダが発起国となり12年間の休戦日を含んだ1568年から1648年にかけて起こした反乱「80年戦争」によってオランダは独立を承認され先ほどもお伝えした“オレンジ色・白色・青色”の「プリンスの旗」と呼ばれる旗が使用されました。

しかし時間がたつと変色をするオレンジ色の配色はその後赤色へと変更されました。

しかしオランダの人々は今でもそのオランダ独立当時の国旗の色を大切にしていて、オレンジ色の入った国旗を、掲げることもあるそうです。

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オランダの国名の由来とは?オランダと呼ぶのは日本だけ?

実は先ほどから何度もこの国の名前を『オランダ』と言っていますが、この呼び方は日本独自の名称だってご存知でしたか?

ではなぜ日本がオランダと呼ぶようになったのかその由来を調べていきます。

オランダの正式名称は「Nederland(ネーデルラント)」と言います。

オランダとは全然違いますよね。

ではなぜ日本ではオランダと呼ぶようになったのでしょうか?

それはオランダの一部の地域「Holland(ホラント)」に由来しているようで、日本に宣教師として訪れたポルトガル人がポルトガル語でこの地名を発音した際、耳で聞いたままの音を当て字で表記、「Holland(ホラント)」は「オランダ」と解釈されました。

それによって日本独自の呼び名になったのだそうです。

オランダのユニフォームがオレンジ色な理由とは!?

さて、先ほども書きましたが、スポーツも盛んなオランダですが、選手たちのユニフォームは全体的に見てオレンジ色が多いことはご存知ですか?

鮮やかなオレンジ色は選手だけではなく観戦する客席もオレンジ一色になります。

ではなぜ、オランダ代表選手などのユニフォームがオレンジ色なのでしょうか?

オランダのオレンジ色の起源は、建国の父である「オラニエ公ヴィレム」の名前にあります。

オラニエ(Oranje)は英語で言うところの「オレンジ(Orange)」なんです。

しかしなぜオレンジという南国の果物がヨーロッパの王家の家名になったのでしょうか?

それは16世紀にまで遡ります。

オラニエ公はもともとがドイツの名門ナッサウ家の出て、婚姻関係によって男系の絶えたオランジュ公国の公位を引き継ぎ、オラニエ公と呼ばれるようになりました。

オラニエ公は独立戦争を勝ち取った後もそれを指揮し、さらにはその子孫たちもオランダの独立と発展に大いに貢献しました。

国旗はその後、オレンジ色から赤色に変わりましたが、現在においてもそのシンボルカラーとしてオレンジは国民に愛されているんです。

オランダのオレンジ色には独立の象徴の色、独立を指揮したオラニエ公を称える色となんです。

お土産売り場でも綺麗な鮮やかなオレンジ色のものが多いのでつい手が伸びてしまいます。

ちなみにオランジュ公国は南仏プロヴァンス地方の公領で、昔はオレンジの売買が盛んだったようです。

そんなオレンジで潤った公国の紋章はオレンジ樹に角笛、現在もオランジュ市の市章となっています。

オランダ代表のオレンジ色はフランスにあったのですね。

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日本で使っているオランダ由来の外来語が沢山ある!

由来 オランダ 日本

オランダと呼ぶのが日本の独自の呼び名であることは先ほどお伝えしましたが、逆にオランダ由来の外国語もたくさん存在します。

ではそのいくつかをご紹介します。

お転婆

オランダ語では「Ontembaar」元気に明るい女の子をさす言葉ですね。

ポン酢

オランダ語では「pons」日本のお鍋の定番、ポン酢もオランダ語だったんですね。

オルゴール

オランダ語で「Orgel」英語だと思っていた方も多いのではないでしょうか。

ランドセル

オランダ語で「ransel」と言います。

ランドセルは日本で作られた言葉だと思っていました。

リュックサック

オランダ語では「Rugzak」これも英語だとばかり思っていました。

ギプス

オランダ語では「gips」医学用語の多くもあります。

スポイト

オランダ語で「spuit」これも化学用の用具ですね。

やはり医学に精通しているのかもしれませんね。

まとめ

今回は風車やチューリップなど綺麗な街並みと印象が魅力的なオランダについて調べてきました。

国旗はもともとはオレンジ色・白色・青色の3色だったこと。

現在はオレンジ色の代わりの赤色が配置されていますが、王家の関わる祝い事には今でもオレンジ色が使用されること。

スポーツ選手のユニフォームの多くがオレンジ色で統一されていること。

さらにそれらの理由がオランダが独立国になった際の象徴だったことなどを知ることができました。

また日本ではオランダと言いますが、正式名称は「Nederland(ネーデルラント)」と言うこと。

そして日本にはそんなオランダ語が由来になっている言葉がたくさんあると言うことを知ることができました。

愛国心の強いオランダ、これからもその素敵な街並みは国民たちによって受け継がれていくことでしょう。

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