近年、若い方の多くが語学留学をするために海外に出かけます。
そんな中人気の高い留学先の1つが、カナダです。
カナダと言えば、冬はとても寒くてカエデの葉のマークが印象的な国旗が浮かぶ方が多いと思います。
そんな国旗のマークがついた「メープルシロップ」も美味しいですよね。
今回は留学先やカエデの葉の国旗が印象的なカナダについて国名の由来や国旗の意味、さらに語学留学先として人気のビクトリアの地域について一緒に調べていきたいと思います!
目次
カナダの国名の由来とは!?
カナダの名前は『ヒューロン・イロクァ族』が使用していた単語・「kanata」に由来しています。
ヒューロン・イロクァ族の言葉で「kanata」は“村・村落”や“遺留地・植民地・開拓地”などを意味しています。
1535年、2人のインディアンの若者はフランスの探検家・ジャック・カルチエに「カナタ」への道を教えました。
この「カナタ」はヒューロン・イロクァ族が使用していた言葉で“村・村落”や“遺留地・植民地・開拓地”などを意味しているため2人はジャック・カルチエをスタダコナの村を案内しました。
ジャック・カルチエはこのスタダコナ村の呼び名だけではなく種族長のドンナコナの土地全体を「カナダ」と呼びました。
その後まもなくして、もっと大きな地域を指す言葉となり1547年の地図ではセントローレンス川の北側全体が「カナダ」と呼ばれるようになりました。
さらにその後、多くの探検家や毛皮貿易商たちが西へ南へと開拓を進めその地域は拡大、1700年代に入るころには現代のアメリカ中西部全土をさすようにまでなり、南はルイジアナ州まで含まれています。
カナダの国旗の意味や由来とは!?
カナダの国旗は他のどの国の国旗よりも印象的なので見慣れているのではないでしょうか?
中央に赤いカエデの葉が描かれていて白地、左右には赤字で構成されています。
そんなカナダの国旗は「メイプル・リーフ・フラッグ」と言う愛称で多くの人に呼ばれ親しまれています。
カエデの葉はカナダの象徴、紋章なんですね。
実はこのカナダの象徴は1834年までは「ビーバー」だったと言う話もあります。
当時サンジャン・バプテスト教会がカナダの象徴はビーバーではなくカエデの葉にしましょうと発信、その一声でカナダの地の象徴と紋章がカエデの葉に変わり、そのまま国旗にまでなったのです。
とはいえカエデはカナダを代表する木です。
開拓時代のころには、寒い寒い冬の時期、食料に乏しくなる季節を乗り切るため、先住民の教えでカエデの木からその樹液をすすって飢えをしのいだと言います。
そんな点からも人々の飢えをしのぐ大切な食糧としてカエデの木は用いられました、苛酷な自然のシンボルなのですね。
カナダの地名「ビクトリア」ってどんな街?
広い広いカナダの土地の中でその西部に位置する町・ビクトリア。
日本人観光客にも近年徐々に人気が出てきたこの街は一体どんなところなのでしょうか?
ここからはカナダ・ビクトリアについて見ていきます!
日本から1番近いカナダの州、バンクーバーがあることでも有名で、その中にビクトリアがあります。
面積は19.47㎢あり、日本で言うと沖縄県の浦添市と同じくらい。
わりとこじんまりしているんです。
人口は2016年時点で8.58万人、様々な国から多くの人が観光などでも訪れていますので、いつでも程よくにぎわっていると言った感じですね。
そんなビクトリアの街の魅力を気候や治安、人々の様子などから調べていきます。
気候は?
カナダと言えば極寒と言うほどの寒さが襲う地域と言う印象がありますが、ビクトリアはそんなカナダの中でも温暖な地域で、1年を通してとても過ごしやすい街です。
雪もほとんど降らず、日本の東京と同じくらいの気候です。
しかし10月以降の冬の期間は雪の代わりに雨が多いようです。
夏は22℃から28℃ほどの日が続き、30℃を超える日もありますが、日本のような湿度が無くカラッとしているので日本の真夏に比べたら過ごしやすく爽やかです。
治安は?
治安が良いとされるカナダ。
ビクトリアで怖い思いをするということはほとんどと言ってよいほどありません。
治安だけで考えたら、安全と言えますが、それでも最低限の注意は必要です。
そのため、日本から近いと言うことと治安の良さから留学先に選ぶ人も多くいます。
学生の多い街としても有名で人気を集めています。
観光地として?
イギリスの影響が色濃く残る街並み、街全体は「ガーデンシティ」の愛称で呼ばれるほど親しまれ、庭園や公園が街には多くあります。
観光地の中心部はダウンタウンのインナーハーバーと呼ばれる一帯で港の前には州議事堂があり、ビクトリアのお土産の絵葉書にもなるくらい綺麗な撮影スポットです。
さらに港の周辺には遊歩道が整備され風情のある建物と港の景色の両方を楽しむことができます。
クジラを船から見るツアーや馬車での観光や博物館、ショッピングも楽しめる様々な観光を楽しむことができるのもこの土地の魅力です。
人は?
住んでいる人は皆さんフレンドリーです。
語学留学をする学生が多いと言うこともありますので、フレンドリーなのはコミュニケーションをとるのに緊張しやすい日本人にはありがたいですね。
ビクトリアの名前の由来とは!?
先ほども書いたように、イギリスの影響を色濃く残しているビクトリア。
そのため植民地だったこともあり当時のイギリスの女王の名前からとられたのではないかとされています。
もともとビクトリアは「勝利の女神」を意味しています。
勉学に励む学生が多くいるこの街に勝利の女神様とはとても幸運のような気がしますよね。
まとめ
今回はアメリカの中西部全土をさしているカナダについて調べてきました。
カナダの語源には村などを表していた“カナタ”が元になっていたこと、国旗にカエデの木が使われているのは寒い冬の時期に飢えをしのぐためにその樹液が大切な食糧になったことなどから自然のシンボルとなったことなどを知ることができました。
またカナダにあるビクトリアという地域は気候や治安の良さから語学留学先にする日本人にも人気の場所があることが分かりました。
メープルシロップの印象が強いカナダ、きっとこれからも日本にとってとても身近な国となっていくことでしょう。