フランス共和国(通称フランス)は、西ヨーロッパに位置して大西洋と地中海に面した国です。

首都はパリで、歴史は古くゲルマンのフランク族が統一国家を形成して、フランス革命によって共和制が成立しました。

フランスには様々な魅力があり、芸術や伝統を大切にする美的感覚が日本人にも共感されています。

そして食へのこだわりが大変強く、贅沢よりも手軽に美味しい食事を楽しむ習慣があります。

そしてフランスの人々は人に左右されない個性を尊重し、エレガンスで優雅なところが魅力とされています。

今回はフランスの歴史を探り、国名や国旗の由来を紹介します。

またフランス語が由来の日本後もいくつかご紹介します。

フランスの国旗の由来や意味について

由来 フランス 国名

国旗の意味や由来を紹介します。

フランスの国旗は通称「トリコロール」と呼ばれる、青・白・赤の3色の縦三分割のデザインが採用されています。

フランスではフランス憲法で国の標語「自由・平等・友愛」を規定していて、これと国旗のカラーが対応付けて解釈されていますが、実はこのことに明確な根拠がありません。

青は自由、白は平等、赤は友愛を表すという説は俗説です。

トリコロールが使われたフランス国旗はフランス人権宣言を起草した「ラファイエット侯爵」と、フランス革命で活躍し初代パリ市長に選ばれた「ジャン・シルバン・バイイ」によって発案されたと伝えられています。

フランス革命は1789年に始まった市民革命で、絶対君主制による支配に反発したパリ市民によって戦端が開かれました。

この時にパリ市民軍の民兵が身に着けていた「コケイド」と呼ばれる帽子に付けられていた記章が、青と赤の二色の組み合わせでした。

そしてそこに古代フランスの色の白が加えられて作られました。

なぜ白が古代フランスの色とされるのかその理由は、フランス王室の紋章に古くから「フルール・ド・リス」という白百合の紋章が用いられていたからです。

フランス王国では987年から800年間も、白百合の紋章を持つ王家が国を統治していました。

したがってフランス国旗はフランス革命を象徴する青と赤、古代フランスを象徴する白が一つになる事で、伝統的な古い力と革命によって生まれた新しい力が融合して新しい国家に生まれ変わった事が表現されています。

この国旗は1974年に共和国時に制定され、その後世界各国の国旗に最も大きな影響を与えてきました。

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フランスの国名の由来とは!?

フランスの国名は日本語では「フランス共和国」、英語表記では「France」です。

そしてフランス語では「République française(レピュブリク・フランセーズ)」、通称は「France(フラーンス)」と言います。

この国名のフランスは、残されている古い資料によると由来は「フランク王国」まで遡ります。

フランク王国は5世紀後半にゲルマン人の部族「フランク族」によって建国された王国です。

初期のフランク族の武装は墓に一緒に埋葬されたため、発掘されてどのようなものが使われていたのかが確認されました。

武器は長剣や投げ槍など複数が使われていましたが、特にフランク族特有なものとして注目されているのが「フランキスカ」という投擲斧です。

これは5~8世紀にかけて使われていました。

フランキスカを頻繁に武器として使った事が、フランク族の名前の由来と言われています。

その後フランク族の「フランク」が変化して、「フランス」になったというのが有力な由来の説です。

フランスを漢字で「仏」と表すのはなぜ?

フランスを日本語では「仏」と表します。

大昔の日本ではフランスの漢字表記が「払朗察」「法朗西」「法蘭西」など、とても多くの種類が使われていました。

それが明治20年頃に、「仏蘭西」に統一されました。

これは日本人が「France」を「フィランス」などと書くよりも「フランス」と書く方が自然で、母音が同じ「仏蘭西(フツ・ラン・セイ)」が受け入れやすかったからです。

この当て字で漢字表記をしたため、最初の文字「仏」をフランスと表現するようになりました。

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フランス語が由来の日本語を紹介!

由来 フランス 日本語

古い歴史のあるフランスは、日本にも大きな影響を与えてきました。

そして私達が日常使う言葉には、フランス語から日本語に入ったフランス由来の外来語が数多くあります。

ここでその一部を紹介します。

<フランス語が由来の日本語>

  • アバンギャルド:前衛派・前衛芸術・革新的な芸術活動を行う人。
  • アトリエ:画家や彫刻家などの仕事部屋。写真撮影用のスタジオ。
  • アール・ヌーヴォー:19世紀末から20世紀初頭に流行したヨーロッパ各国の芸術・建築・絵画などの様式。
  • アンサンブル:組み合わせて切ることを意図して作られた服。
  • アンティーク:古い物品。骨董・古美術品・年代物の家具など。
  • アンコール:音楽会の演奏終了後に拍手や掛け声で追加の演奏を望む事。その追加の演奏。
  • オブジェ:現代芸術の手法の一つ。日用品などから本来の機能を分離して、日常的意味とは異なる象徴的・幻想的な意味を与えようとするもの。
  • オマージュ:尊敬の気持ちを表したもの。ほめたたえるもの。賛辞。
  • クレヨン:溶かしたロウや顔料を棒状に固めた画材。
  • コラージュ:新聞や布などを様々に組み合わせて画面に貼りつけた、特殊な効果を出す現代絵画の一技法。
  • シャンソン:フランス語の歌曲。フランスの現代来週歌曲。
  • シュール:現実を超越していて、理性による合理的な解釈ができないさま。
  • デッサン:作品の下絵として書かれる鉛筆などで描かれた単色の線画。
  • バレエ:中世イタリアの宮廷で生まれた舞踊形式。
  • アップリケ:様々な形に切り抜いた革などを、布地に貼りつけたり縫い付けたりする手芸。
  • オートクチュール:高級衣装店。その店で作られる高級注文服。
  • ズボン:両足を別々に包む形で下半身にはくもの。
  • レジュメ:論文の内容を簡潔にまとめた資料。
  • アラカルト:メニューから好みの物を選んで注文する一品料理。
  • カフェ:喫茶店。コーヒー店。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

フランスの国名や国旗の意味や由来を調べてみたら、その歴史の深さを理解することができました。

ここまでの国に発展するまでの間に、フランス人は様々な戦いや主張を繰り返しています。

そしてフランス語由来の日本語がものすごくたくさんあることもわかり、想像以上に日本はフランスから影響を受けている事もわかります。

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