緑の色鮮やかさが食卓の料理を際立たせてくれる、えんどう豆やきゅうり、そしてアスパラガスですが、クセも強くないので比較的お子様でも食べやすい野菜として知られているのではないでしょうか。

いずれの野菜は、主に年間流通しておりますが、基本となる旬の時期は6月頃と言われております。

えんどう豆にはシャキシャキと歯ごたえの良いサヤエンドウがあったり、グリーンピースもむき実としてえんどう豆の仲間に入ります。

きゅうりは95パーセントもの水分があり、夏の水分補給としても効果的な食べ物として知られております。

塩ゆでから炒め物などと、お弁当にも大活躍のアスパラガスもよく食べられている食材です。

では、いずれの野菜も副菜にはもってこいの食材ですが、それぞれの名前の由来はどこから来たのでしょうか。

当たり前に呼ばれている野菜の名前についてその謎を解いてみましょう。

えんどう豆の名前の由来とは!?

由来 名前 えんどう豆

一般的にえんどう豆は二年草で、食用として広く栽培されており、マメ科に属しております。

別名としてはノラマメやグリーンピース、サヤエンドウとも呼ばれ、日本での栽培としてはウスイエンドウやキヌサヤエンドウといったものがあります。

豆は、麦作農耕の発祥と同時に、古代のオリエント地方や地中海地方で栽培され、フェルガナから漢へ伝えられた際に、「大宛国」というフェルガナの中国名から「豌豆(えんどう)」と名付けられたのが、名前の由来と言われております。

つまり、「豌」は「曲がる」や「曲がりくねる」といった意味合いがあり、蔓が伸びていく様子から付けられたと言われております。

近東地方では、原種として今も野生していると言われておりますが、あくまで推察ということになっております。

この豆はもともと麦類での雑草として生えていた野生植物でしたが、種実を食べ物にしておりました。

また、土の肥沃化として根粒菌が効果のあるものとして発見したことにより、徐々に栽培植物として品質の改良化が進んでいったと言われております。

当時のこの地域では、カラスノエンドウもえんどう豆と同じように農耕の開始をしましたが、栽培利用としては断絶しており、今では雑草として扱われております。

他にも、同じ地域でのマメ科作物の起源としては、そら豆やレンズマメ、よく聞くヒヨコマメなどもあります。

いずれの豆もユーラシアから各地へと広がっていき、5世紀には中国へ、そして日本へは伝わったのは9~10世紀頃と言われております。

また遺伝に関する法則として有名な、植物学の研究を行ったと言われている「グレゴール・ヨハン・メンデル」も実験の材料にしたと伝えられております。

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きゅうりの名前の由来とは!?

きゅうりは、一年草のつる性としてウリ科に属しております。

今では野菜の一種として食べられておりますが、以前は熟してある実も食用とされておりました。

ですが、甘みが少ないために好まれることはありませんでした。

それにより、現在でも食べられている未熟と言われる実を食べるようになったと言われております。

原産国はインド北部やヒマラヤ山麓と言われ、日本で栽培されるようになったのは平安時代の頃からと伝えられております。

きゅうりの漢字である「胡瓜(きゅうり)」の「胡」は西方諸民族を指しており、シルクロードを渡ってきたという意味から付けられたと言われております。

つまり、「胡」は西域からきた瓜で「黄瓜」や「木瓜」と書き、「きゅうり」という呼び名が由来とされております。

ちなみによくスーパーで見かけるきゅうりの種類は一種類のみですが、他には「白いぼきゅうり」や「四葉きゅうり」、ヨーロッパで良く栽培されている「ロシアきゅうり」やアメリカなどで一般的とされている「マーケット・モア」というのも、きゅうりの仲間として知られております。

きゅうりは英語で何と言うの?語源は?

きゅうりを英語で表すと「Cucumber(キューカンバー)」と言いますが、その語源はラテン語から来ていると言われております。

きゅうりをラテン語で表すと、「cucumis(ククミス)」と読み、「cu」は「ク」という読みになります。

この「ク」がどんどん訛っていき、現在の「CuCumber(キューカンバー)」になったというわけです。

現在の英語の多くは、ラテン語が語源として伝えられておりますが、いずれも欧米人に馴染むように、言葉の形を変えていったと言われております。

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アスパラガスの名前の由来とは!?

由来 名前 アスパラガス

アスパラガスは草本植物であり、単子葉植物に属しております。

また雌雄異株でもあります。

原産は南ヨーロッパで高さは約1.5メートルと言われております。

「擬葉」という松葉状の茎が光合成を行っており、若茎を食用としております。

アスパラガスの名前の由来は、ギリシャ語の「asparagos」や、ラテン語の「asparagus」の「新芽」という意味からきていると言われております。

古代ペルシャ語の「sparegha」の意味は「一度に出る」と言われており、ギリシャ語やラテン語の語源から表されたと伝えられております。

それよりも更に遡っていくと、サンスクリット語の「sphurjati」の「突然現れる」と意味になると言われております。

日本での最初のアスパラガスは、北海道岩内町の下田喜久三により栽培、生産されました。

本州では4月から6月にかけて若芽が成長していくので、低温機であれば一日に一回のみ、高温期であれば一日に二回、長さ25センチほどに伸びた茎を収穫し食用としております。

よく聞くホワイトアスパラガスは、土寄せして軟白栽培したものをいいますが、普通に育てたアスパラガスは土寄せしていないので、グリーンアスパラガスとなります。

ホワイトアスパラガスは、日光を遮断し土を被せて栽培する他、廃トンネルを利用し、鉄道などでも栽培ができると言われておりますが、家庭菜園でも栽培は容易にできると言われております。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

えんどう豆に始まり、きゅうりとアスパラガスの名前の由来についてお話しました。

えんどう豆では元は雑草と言うのも驚きですし、きゅうりでは普段食べている緑色のものが熟していないというのも、さらに驚きだったのではないでしょうか。

アスパラガスの名前の由来もギリシャ語からというのも歴史を感じる名前ですよね。

食べ物の名前の由来を知って、野菜不足と言われている日常生活から少しでも多く取り入れ、日々の健康について考えてみてはいかがでしょうか。                  

 

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