便利な調味料として知られているウスターソースですが、その材料となっているのは野菜や果実といったジュース類に加え、食塩や砂糖、酢や香辛料を熟成させたソースとして知られております。
ただ食材にかけて食べるだけではなく、ドレッシングとしてはもちろん、ピラフやチャーハン、焼きうどんといった料理にも幅広くお使いできます。
他にも、食材の下付けからちょっとした隠し味にも使え、まさに万能ともいえる調味料ではないでしょうか。
ほとんどのご家庭にあるであろうウスターソースですが、そもそもその名前の「ウスター」とはなにか?と思ったことはないでしょうか。
今回は、日本でもメジャーな調味料として知られている「ウスターソース」の名前の由来についてお話していきたいと思います。
ウスターソースのウスターとは!?名前の由来について
揚げ物としてのコロッケやとんかつには、ソースは欠かせないという人も多いのではないでしょうか。
中には、目玉焼きにはソース!と言う方もいますよね。
とんかつではとんかつソースという方もいるかと思いますが、ウスタソースをかける方もいるかと思います。
とんかつには「とんかつソース」という名前はわかりますが、そもそもウスターソースの「ウスター」とは、いったいどういった意味をするのか、今回はそんな「ウスター」の名前の由来や誕生の秘密についてその謎を解いていきたいと思います。
では、さっそく「ウスター」についてですが、実は「ウスター」とはイギリスにある「ウスターシャー州」で生まれたことにより、「ウスターソース」と名付けられたと言われております。
つまりは地名が元となったというわけです。
ウスターソースはいつどうやって誕生したの?
ソース自体が誕生したのは17世紀頃からと言われ、そこから一般家庭でも使われるようになりました。
ですが、ウスターソースが登場したのは19世紀頃と言われ、ソースが誕生してからずっとあとのことと言われております。
さらに、このウスターソースでは、おいしいソースを作るために研究されたのではなく、実は偶然できたソースと言われております。
このウスターソースを生み出したのは、ソースの研究者でもなくプロの料理人でもありません。
それは、ごく一般の主婦により誕生したと言われております。
その主婦は、たまたま余った食材を調味料と一緒に保存したところ、ソースが出来ておりそれが「ウスターソース」だったというわけです。
そもそも「ウスターソース」は、野菜や果物など味を整えるのに必要な調味料であることから、たまたま調味料に食材を一緒にしていたことで、ちょうど良い塩梅のソースができ、これが今もなお受け継がれている「ウスターソース」になったと言われております。
ブルドックソースの名前の由来とは!?
昔から変わってしまったもの、今もなお変わらず受け継がれているもの。
そのいずれも世の中にはたくさんの品物が溢れ、今では食べ物さえも余っている時代ではないでしょうか。
商品を開発している会社では、求められるのはいつまでも人々に愛され、これから先の未来へと受け継がれていく商品ですが、ただ味のみだけではなくコマーシャルからロゴマークなど、唯一無二の商品へと変化をしていっております。
そんな中、「ブルドックソース」も昔から受け継がれ、人々に愛されている商品の一つではないでしょうか。
ですが、よく見てみてください。
ソースにブルドック、つまりはソースに犬というわけです。
いったいソースがなぜ犬と関係があるのか、その謎についてお話していきましょう。
ソースがブルドックと言われておりますが、そもそもこれは会社名自体が「ブルドックソース株式会社」となっております。
創業は1902年、明治35年となっております。
ブルドックソース以外でもクッキングソースからお好み焼きソース、パスタや食材の材料セットなど取り扱いがある商品には、そのすべてにブルドックのロゴマークが入っております。
そして「ブルドック」という犬が名前の由来になったのには、イギリスでは「ブルドック」がシンボル犬と愛され、またソース発祥の地でもあることから付けられたと言われております。
また、日本の家庭でもブルドックがペットとして人気が集まってきたのが大正の末期頃と言われ、ソースのおいしさはもちろん、ペットも同じように人々にいつまでも愛されるようにと、商品名を「ブルドックソース」とし、ロゴマークもブルドックにしたということです。
「ソース」の語源について
ソースの語源は、ラテン語の「salsus」から来ており、「塩で味付けした」という意味から来ております。
つまり「salsus」の「sal」は「塩」を意味しているという事です。
日本には、「sauce」という英語経由から入り、明治時代の初期に「洋醤」や「新味醤油」という名前で発売されたと言われております。
この「ソース」というのは、日本では主に野菜や果物を主体としたウスターソースのことを言われており、欧米では、液状の調味料の総称として扱われております。
さらに欧米では、ウスターソースはほとんど用いられてはおらず、調理用と食卓用とにソースは大別できていると言われております。
調理用とのソースとしては、アンチョビソースやチリソース、トマトケチャップやマヨネーズがありますが、ホワイトソースやベシャメルソースも肉や魚にも使え、サラダ料理にも使うことができます。
食卓用としては、料理に風味を添える意味でとんかつソースといった代表的なものがあります。
日本で製造されているソースでは、野菜や昆布といったエキスに非揮発性の香辛料を煮だし、さらには揮発性の香辛料も煮だします。
他にも調味料や着色料などを付け加えて、早くて10日間、長くて100日間ほど熟成されて製造しております。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ウスターソースは直接食べ物にかけるだけではなく、料理の味付けに加えるのはもちろん、隠し味にもなる万能なソースとして知られております。
そんな優秀なソースが一般の主婦により発案されたというのは驚きではないでしょうか。
ご家庭によってはウスターソースの他にもブルドックソースや中濃ソース、とんかつソースなど、常備されているソースは違うかと思いますが、単体のみはもちろん他の調味料とも混ぜ合わせるとさらに深い味わいのソースが出来上がっていきます。
人の工夫次第では、いかようにも変化のある深い味付けができるので、いつもの味付けにちょっとウスターソースを足して、新しい味の発見に役立てて見てはいかがでしょうか。