多くのスポーツがある中で、比較的幅広い年齢層でも楽しめるゴルフ。
他のスポーツに比べて、一般庶民からすれば、「お金のかかる」イメージがありますが、プロの世界では、逆に大きな賞金が得られるスポーツでもあります。
近年では、石川遼くんをはじめ、多くの若いプロゴルファーの活躍にも、注目が集まっています。
その一方、昔ながらの仕事の接待なんかも、ゴルフのイメージとして定着しているのも事実です。
実際やったことはなくても、聞いたことのあるゴルフ用語、一体どのような意味や由来があるのか紐解いてみましょう。
目次
ゴルフのコースはどうして18ホールなの!?その由来とは?
ゴルフは簡単に説明すると、広い敷地の中の小さな穴の中に、ボールを入れるスポーツです。
いかに少ない打数でいれられるかが、勝敗をわけます。
そして、この穴のことを「ホール」といいます。
18ホールとはつまり、18個の穴があるということになります。
それぞれのコースは様々で、18ホールとは、そのコースが18種類とも言い換えられます。
そして、そのコースの区域のことをも、「ホール」と呼びます。
ではなぜ、「18」なのでしょうか。
この疑問の答えは、ゴルフの発祥地である、スコットランドの「セント・アンドリュース オールドコース」、というゴルフ場にあります。
そもそも、18ホールではなかったのですが、最終的に一番評判の良かった18ホールに定着したのだとか。
そして、他のゴルフ場でも、ここに倣い18ホールが多いといいます。
しかし、特別18ホールでなければいけない理由はなく、9ホールもあれば27ホール、または36ホールと、様々な形態があるようです。
ちなみに、一番古いゴルフコースは、「リース・リンク」といって1744年当初は、7ホールだったそうです。
18ホールは決まりではなく、トレンド的要素だったのですね。
では、さらに詳しくなるために、「アウトホール」「インホール」についても、お話していきましょう。
アウトホールとインホールの意味や由来とは?
18ホールの場合、1ホールと18ホールは近い場所に設計されていて、1ホールから順番にコースをまわり、最終の18ホールで、元の位置に戻ってこられるようになっています。
そしてそこにはほど近く、クラブハウスといった受付や、休憩ができる施設が造られています。
まず、この仕組みを知ることで、アウトコースとインコースについての理解が深まります。
クラブハウスを、出発点として考えてみて下さい。
まず出だしは、1ホールから始まります。
ここで、クラブハウスから「出かける」と意味で、前半を「アウトコース」と呼ぶそうです。
さらに、後半になれば、今度はクラブハウスに向かって「戻ってくる」「帰ってくる」ということになります。
そのため、後半を「インコース」と呼ぶようになりました。
横文字で取っ付きにくいイメージのゴルフ用語ですが、こんなにもシンプルな意味だったことに驚かされます。
ゴルフ用語の「アルバトロス」の由来とは!?
他にもゴルフ用語の語源には、面白い由来のあるものがあります。
次にご紹介したいのは、「アルバトロス」です。
「バーディ」や「イーグル」といったゴルフ用語は、経験のない方でも比較的ご存じではないでしょうか。
「アルバトロス」も、この2つと共通の語源があるといいます。
この3つが由来するのは、「鳥」です。
「バーディ(birdy)」は鳥のことで、「イーグル(eagle)」はワシです。
「アルバトロス(albatross)」は、アホウドリのことをいいます。
これがゴルフ用語となった由来は、アホウドリと名前は少し間抜けに聞こえますが、翼を開けば、横の全長が2~3メートルにもなる非常に大きな鳥だといいます。
アホウドリは、大きな翼を広げ、風をうまく利用して、遠くまで飛ぶことができるといいます。
つまり、人並み外れた、飛距離を表しているようです。
では、ゴルフ用語でアルバトロスとは、どのような状態を指すのかというと、「パー」より3打少なく終えることです。
またの呼び名を、「ダブルイーグル」ともいいます。
これは、一打で決めるホールインワンよりも、遥かに難しい記録だそうです。
では、「パー」とはどういうことなのでしょうか。
アルバトロスを知る上でも重要な、「パー」についてご説明しましょう。
ゴルフ用語「パー」の由来とは!?
「パー」とは、それぞれのホールによって定められた、基準となる打数を示します。
そして、その基準とされる打数と同じ打数になった場合、その状態を「パー」と呼びます。
つまり、パー3のコースで3打数なら、パーということです。
ではなぜ、基準をパーと呼ぶのでしょうか。
その語源は、イギリスでの株取引で、古くから使われていたことに由来します。
株取引上の標準を示すパーが、ゴルフの世界でも同じ「基準」という意味で使われるようになったそうです。
ゴルフクラブの名前や由来とは!?
スポーツには、道具が付き物です。
野球ならバットにグローブ、テニスならラケットと、ほとんどのスポーツで道具を使います。
ゴルフの場合、必要なのは、まず「ゴルフクラブ」ではないでしょうか。
イメージとして、お父さんが肩から下げる、大きなゴルフバックをご存じですか。
あの中には、沢山のゴルフクラブが入っています。
その一つ一つに名前があり、語源があるといいます。
最後に、そんなゴルフクラブの由来を、一部をご紹介します。
ドライバー
英語で「drive」とは、運ぶや打ち込むといった意味があり、そこから、最も遠くへボールを飛ばせるクラブに名が付きました。
スプーン
こちらの語源は、クラブの先のヘッド部分が、スプーンの形に似ていることに由来していています。
食器のスプーンのように、救い上げることに適します。
アイアン
アイアンとは、「鉄」という意味があります。
一般的に英語で鉄とは、スチールと言いますが、実は「網または、はがね」のことを指し、本来はアイアンというようです。
パター
パターの語源「パット(putt)」は、スコットランド地方では、「置く」という意味で使用されている言葉です。
パターは、グリーンでボールをカッブに入れるときに使用するクラブです。
置くようなイメージで打つ、という意味があるのだそうです。
まとめ
ゴルフにまつわる幾つかの由来や意味をご紹介しましたが、いかがでしたか。
鳥の名前や株が関係していたり、知るほどに面白い由来や意味に、興味深さを感じさせられます。
難しく聞こえるゴルフ用語は、意外とシンプルな意味だったことにも共感を覚えます。
一見お堅い印象のゴルフですが、ゴルフ用語を理解すれば、簡単に楽しめそうな気がしてなりません。
この機会に始めてみてはいかがでしょうか。