肌寒くなると食べたくなる食べ物、それがおでんです。
店舗によっては一年中販売されることもあるコンビニおでん。
一年中販売されている店舗でも、一年のうちで最もおでんが売れる季節は冬なんだとか。
それは私たちの中でおでん=冬の食べ物という認識があるからでしょう。
ではみなさん、おでんがなぜおでんという名前であるのかその由来を知っていますか!?
今回はおでんの由来や歴史について紹介していきます!!
また、おでんは地域によって中の具材が異なります。
どのような具材がおでんに入れられるのか、ここではおでんの具材についても注目していきます!!
目次
おでんの名前の由来や歴史について
おでんは、もともとおでんという食べ物があったわけではありません。
別の食べ物をルーツとして誕生した食べ物となっています。
その別の食べ物とはなんであるのか、実はおでんのルーツは豆腐でした。
室町時代、豆腐に味噌を塗り焼いてたべる田楽という食べ物が広まり、多くの人が食べていたと言われています。
田楽の”田”をとり、敬称である”御”をつけおでんと呼ばれていたんだとか。
そして時代は江戸時代、こんにゃくを昆布だしの中で温め、甘味噌をつけて食べるという食べ方が広まりました。
これが、今の汁気が多いおでんの原型となっているんだとか。
1700年前半、街頭沿いには多くの飯屋が誕生するようになります。
中期になると田楽を売る屋台も増えていきました。
後期にかけ屋台はさらに増えていきます。
この頃には田楽の種類は豆腐、こんにゃく以外にバリエーションが豊かになっていました。
ナスや里芋、魚、肉などが登場したんだそうです。
時代が移り変わるにつれ、田楽はおでんの名前で呼ばれることが一般的になり、そして焼くのではなく煮込むようにと変化を遂げました。
変化とともにおでんの具はどんどん充実度を上げていきます。
練り物が誕生したのは明治時代のこと。
練り物の誕生により、おでんの具はさらにバリエーションが豊富となりました。
ちなみにおでんはもともと昆布だしが主流でした。
昆布だしとかつおだしを合わせただしでおでんを作るようになったのは、幕末の頃であると言われています。
おでんがはるか昔から、私たちの生活の身近にあった食べ物であるということが分かっていただけたのではないでしょうか。
おでんを食べるとなんだか懐かしいような気持ちになるのは、御先祖さまたちもおでん(田楽)を食べていたからかもしれませんね。
おでんの発祥地は一体どこなの!?
おでんの発祥地についてみていくことになりましょう。
今私たちが食べている汁気のあるおでんが広まったのは江戸時代のこと。
当時江戸の街で流行っていたんだとか、
ということで、おでんの発祥の地は江戸=東京であるという説があります。
醤油が普及するようになったのも江戸時代でした。
当時江戸では醤油とみそを合わせた醤油味噌煮込みおでんなるものが食べられていたそうです。
江戸で食べられている醤油味噌煮込みを関西の人が食べたところ、「味が濃すぎる!」と受け入れられなかったんだそうです。
そこで関西の人は薄い味付けでおでんを作るようになりました。
すると関西でもおでんが広まり、現在のように全国各地でおでんが食べられるようになったんだとか。
うどんでもそうですが、関東では濃いめの味付け、そして関西では薄めの味付けであることが多いです。
これは現在でも変わらずですよね。
不思議です。
地域によるおでんの味や具の違いとは!?
おでんの具といえば、みなさんはなにを思い浮かべますか!?
おそらく、
- 大根
- 卵
- こんにゃく
- ちくわ
- はんぺん
これらの具が定番の具としてまっさきに出てくるのではないでしょうか。
実はこのおでんの具は地域により味や具が異なります。
そこでここでは、地域別にどのようなおでんが食べられているのかについてみていくことにしましょう!!
北海道・東北地方
北海道、東北地方のおでんは昆布だけで味付けしたシンプルなものが一般的。
基本的に味付けは薄味で、中には味付けしない場合もあるとかないとか…。
薄味で作ったおでんは、味噌だれにつけて食べられています。
味噌だれに生姜を加え、体が温まるように工夫され食べられるケースもあります。
北海道、東北地方のおでんの具として特徴的なのはさつま揚げでしょう。
さつま揚げは全国的に入れられる具材ではありますが、高確率で入っています。
北海道では真四角のマフラーと呼ばれるさつま揚げが入っているんだとか。
また、ホタテやツブ貝などの貝類が入っていたり、北海道ではフキなどの山菜がおでんの具として入っていることも多いんだそうです。
関東地方
関東地方のおでんは、カツオだしを濃いめに取り、味付けは濃口醤油と全体的に濃い味付けとなります。
関東地方のおでんの具として特徴的なのはちくわぶです。
ちくわぶとは小麦粉と塩を水を練って茹でた食材のことで、関東のおでんには高確率で入っています。
そしてスジも入っています。
おでんのスジといえば牛すじが一般的ですが、関東では魚の白身と軟骨を練った練り物のことをいいます。
さらに結び昆布が入っているのも関東地方のおでんの特徴となっています。
東海地方
東海地方のおでんといえば、代表的なのは静岡おでんでしょう。
醤油と牛すじでだしを取った黒いつゆが静岡おでんの特徴となります。
静岡おでんの具として特徴的なのは、黒はんぺんです。
黒はんぺんが入っているおでんは静岡おでんだけとなります。
濃いつゆとの相性は抜群!
青海苔と魚粉をかけて食べるというのも、静岡おでんの特徴となります。
中部地方
中部地方のおでんといえば、代表的なのは名古屋おでんでしょう。
かつおだしに八丁味噌を加えたつゆは名古屋ならでは。
名古屋は味噌好きで知られ、さらにおでんにみそだれを付けて食べるんです!
名古屋ではコンビニでおでんを買ったときに、みそだれがついてくるんだとか。
また名古屋おでんといえば、里芋が具材に入っているのも特徴です。
関西地方
関西地方のおでんは、昆布とかつおだしで作った薄いつゆが特徴です。
あっさりしたつゆであるため、つゆまでおいしく飲み干すことができます。
関西地方のおでんの具として特徴なのは、じゃがいもでしょう。
じゃがいもが入ったおでんは関西地方ならでは。
他にはタコが入ることもあるんだとか。
九州地方
九州地方でも関西地方のように昆布とかつおだしで作った薄いつゆが使われますが、鶏だしで作ったおでんも定番です。
特にみられるのは福岡ですね。
また九州地方のおでんの具の定番として、餃子巻きがあります。
餃子巻きは博多発祥のおでんの具材で、今ひそかに全国的に人気になりつつあるんだそうです。
このようにおでんと一言で言っても、地域により味や具材が異なります。
いろいろなおでんを楽しむための旅をしてみるのも楽しいかも!
まとめ
おでんについての雑学を紹介していきました。
- 豆腐に味噌を付けて食べていた田楽がおでんのルーツ
- おでんの発祥の地は江戸(東京)である
- 地域によっておでんの味や具が異なる
いかがでしたか!?
おでんについて知ることができました。
筆者は九州地方出身・在住で、他の地域のおでんを食べたことがありません。
他の地域のおでんも食べてみたいな~と思います。
旅行などで訪れることがあれば、おでんを食べてみるといいかも!
全国各地にあるコンビニ、コンビニおでんも地域によって味や具材が異なるので、それぞれの地方のコンビニをチェックしてみるといいかも!