多民族国家として知られるインドネシア共和国では、70を超える民族が住んでおりますが、インドネシアの国として体を成したとされるのは、第二次世界大戦後と言われております。

第二次世界大戦後となると、国家としてはまだ歴史が浅いインドネシアですが、意味が深いとされる国旗やその由来についてお話していきたいと思います

インドネシアの国旗の由来とは!?

由来 インドネシア 国旗

インドネシアの国旗は、オランダの支配に抵抗しながらも国民党の党旗として制定されましたが、制定された当初は水牛や野牛などが中央に描かれておりました。

ですが、今ではその水牛や野牛はありません。

その後の国民党は、「ムルデカ」という民族の独立を掲げ、1928年に出された誓いに祖国、民族、言語を唯一のインドネシアと宣言したことにより、インドネシアの国民に意識を高めるということが出来ました。

1944年には、日本の統治下においてインドネシアの国旗を掲げることを許され、1945年には正式に国旗として認められました。

インドネシアの旗は高貴な紅白旗、そして高貴な二色旗とも言われております。

インドネシアの国旗の意味とは!?               

インドネシアの国旗に表記されている文字は「Sang Merah Putih」と書かれており、その意味は太陽と月を象徴していると言われております。

つまり太陽と月は紅白を意味しているとも言われております。

インドネシアでは「Sang」とは、尊敬する人物の前に付けられる、イギリス英語の「サー」というようなものと同じであり、つまり神様の前に付けられるような名詞であります。

この赤色は「勇気や情熱」と言ったことを表し、白色は「真実や清らかな心」と言った意味を表していると言われております。

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インドネシアの国旗と似ている国は?違いは?

インドネシアの国旗は赤と白でなされていますが、この二色を使った国旗は日本を始め世界にはたくさん使われております。

その中でも、より似ていると言われている国旗をあげると、まず最初は「モナコ」という国です。

次に似ていると言われているのが「シンガポール」となり、最後が「ポーランド」と言われております。

では、インドネシアに似ていると言われる国旗をもつ「モナコ」、「シンガポール」、そして「ポーランド」との違いについてお話していきたいと思います。

まず一番インドネシアに似ていると言われているモナコですが、その国旗は7世紀以上継承しているマリグルディ系の色と言われております。

14世紀には現在の国旗である赤と白の原型ができたとされ、1881年に制定されました。

モナコのデザインはインドネシアとほぼ同じであり、違いがあるとすれば、インドネシアの国旗の縦と横の比率が2:3であるのに対して、モナコの国旗は4:5となっていることです。

ですが、国際連合ではすべての加盟国である国旗は2:3で形容されているので、インドネシアとモナコの区別はほとんと無いといっても過言ではありません。

そのため、両国の区別をつけるのは難しいとさえ言われております。

そういったこともあり、1945年にはインドネシアが制定した国旗の色も赤と白であったため、さらには横の二分割であることからもモナコ側がインドネシアに抗議をしましたが、話し合いの末和解が進み、今現在も両国ともそのままの国旗としております。

次にシンガポールの国旗はベースとなる赤と白の横二分割であるのは同じですが、赤色の方に月と五つの星が描かれております。

赤色の意味は友情と平和を願い、白色は純粋さと高潔な意味を表しております。

赤色に描かれている月には新国の発展を願い、五つの星には平和や進歩、平等、公平、そして民主主義としてのシンボルを表していると言われております。

最後はポーランドです。

ポーランドも同じく赤色と白色の国旗ですが、インドネシアとの違いは赤と白が逆となっていることです。

違いとしてはそれだけの違いですが、赤と白の色は昔よりポーランドの象徴とされていました。

ちなみに赤と白が逆転しているだけというのは掲揚や掲示の際には注意をされていたものの、2017年に行われたマレーシアでの大会では、大会紹介として配られた冊子にインドネシアの国旗が、紅白が逆に印刷されていたという事件があり、これによりマレーシアは平謝りをせざるえない状況だったと言われております。

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インドネシアの国の名前の由来とは!?

由来 インドネシア 国

インドネシアは正式な名称としては「インドネシア共和国」であり、それは(Republic of Indonesia)というギリシャ語からきているものです。

インドネシアは「インド(Indo)」と、「島嶼(nesos)」、そして「国」を意味する接尾辞の「ia」を合わせて物で、「インドの島々」という意味で伝えられており、有名な話として知られております。

またインドネシアは13700の島々からなっており、島国国家としても世界最大とも言われております。

ヨーロッパの地理学者によってインド亜大陸より広がる島々を総称として考案しており、それが19世紀頃と言われております。

本来であれば、現在の東南アジア島嶼部と重なるフィリピンなども含んでおりましたが、オランダ領東の民族者たちにより、自分たちの住んでいる島の領域を名称とし、1928年での「青年の誓い」ということで使われました。

それにより、インドネシアの名称が一般化し、現在での国の名前として知られる「インドネシア」という名前になったと言われております。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

インドネシアの掲げる国旗は赤と白ですが、日本も同じ色の国旗ですよね。

当時インドネシアはオランダにより支配をされていましたが、1941年にオランダを日本軍がその支配を終わらせました。

その後日本は1945年に敗戦となりますが、インドネシアの独立を容認する声明も発表しておりました。

それにより、インドネシアは独立宣言を行い現在のインドネシアが制定されましたが、国旗の二色は日本の日章の影響もあるのではないかと言われております。

日本と世界との歴史は奥深く、またその中でもインドネシアと日本は島国という共通部分もあります。

自分の住む国と似ていると、どういった国でどういった歴史を辿ってきたのか、興味が湧いてくるものです。

インドネシアは神秘的な国旗の意味もある国でもあります。

またその歴史は日本とも深い関りがあるので、インドネシアの文化を学んでみるのも良いのではないでしょうか。

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