丸い貝殻状の形をしてお互いの木片を打ち合わせて鳴らす楽器が「カスタネット」ですが、ほとんどの方が幼少期に使ったことがあるのではないでしょうか。

音楽の授業ではもちろん、音楽の発表会などでも使用される「カスタネット」は、その色は昔より赤と青の2色でできているのがほとんどです。

今となってはその色は「カスタネット」のお馴染みの色として親しまれておりますが、その色の意味を知っている方はあまりいないのではないでしょうか。

では、昔から見ている「カスタネット」の色がなぜ赤と青なのか、その由来と「カスタネット」の正しい持ち方や叩き方についてご紹介していきたいと思います。

楽器カスタネットの名前の由来とは!?

由来 カスタネット 色

楽しい楽器として知られるカスタネットですが、その名前の由来とはスペイン語の「castana(カスターニャ)」から来ていると言われております。

それは「栗の実」を意味しており、形が栗の実に似ていることから付けられたと言われております。

ですが、この伝統的な「カスタネット」は、スペインでは普段は閉じているという違いがあり、また子供たちが使う分にしても打ちづらいと言われておりました。

そして元祖「カスタネット」として言われていたのが、「ミハルス」という名前です。

この「ミハルス」はスペインの音楽で使用されていた「カスタネット」を簡単に作られたもので、幼児でも簡単に演奏できるように日本で改良された楽器と言われております。

「ミハルス」は、1930年代までに考案され、考案者である日本舞踊家の千葉みはるさんにより「ミハルス」という名が付けられたという事です。

とはいっても、幼児が使いやすいように改良されたとはいえ、「ミハルス」も蝶番で留めており、外側には指を入れて開け閉めする仕組みとなっていたため、やはり、打ちづらいものと伝えられておりました。

よって、今現在の「カスタネット」として学習指導要領に記されているのは、「カスタネット」であり、「ミハルス」ではないという認識もされております。

また、幼児のおもちゃとしてはもちろん、「教育用カスタネット」として現在のような形として改良したのは、冨澤捷と言われており、もともとの栗の実のような形をした「カスタネット」と「ミハルス」を参考にして作られたと言われております。

それは常に閉じた状態ではなく、初めから開いた状態で打ち合わせるだけで簡単に音を奏でるようにしたものでした。

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カスタネットの色はどうして赤と青なの?由来とは?

日本の多くの小学校でも普及したとされる「カスタネット」ですが、その色はきまって「赤」と「青」ですよね。

目立つ色とされるこの2色ですが、では、なぜ赤色と青色なのかお話していきたいと思います。

日本では昔から、男の子には「青」を、女の子には「赤」をと言った概念があり、出産に祝いのものを用意するときには、決まって男の子には青系を、女の子には赤系のものを用意されてきました。

また、どちらの性別かがわからないときにはどちらでも使えるようにと黄色を用意し、その色によって男女の区別をしてきたと言われております。

そういったことから、「カスタネット」にも男の子用と女の子用の色が配色されました。

ですが、それぞれの人数に合わせて用意するには面倒という理由や、兄弟がいる場合にはお下がりを使用することができないといった理由もあり、2色同時に配色することによって、男女兼用に使用できるようにしたと言われております。

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カスタネットの正しい使い方を紹介!

由来 カスタネット 使い方

今の時代では「カスタネット」を使ったことがない!という人はほとんどいないのではないでしょうか。

幼稚園や小学校でも、ただ叩くだけで簡単に音がでる「カスタネット」は、子供が好きな楽器の一つとして知られてきました。

そんな幼い子供でも鳴らすことができる「カスタネット」ですが、本来の正しい持ち方や基本となる叩き方をご存知という方は意外と少ないものです。

では、懐かしい「カスタネット」の基本の持ち方や叩き方についてお話していきたいと思います。

カスタネットの基本の持ち方とは?

基本となる正しい「カスタネット」の持ち方ですが、そもそも叩いただけで音がでる「カスタネット」は、持ち方など気にした事がない方も多いですよね。

ですが、カスタネットにも基本となる持ち方があります。

  1. まずは、右利きであれば、利き手とは逆の左手に「カスタネット」を置きます。
  2. 次に左手の人差し指にしっかりとゴムを通します。この時は中指でも大丈夫です。
  3. そして最後に「カスタネット」を包むように持ちます。

これが「カスタネット」の基本となる持ち方です。

演奏によって着脱する場合には、ゴムを通さず、親指と人差し指の間に挟むように持つ場合もあります。

カスタネットの基本の叩き方とは?

持ち方が分かったところで、次は「カスタネット」の基本となる叩き方です。

  1. まずは「カスタネット」を持っている手を上向きにします。この時も右利きであれば左手を上にします。
  2. そして、右手で軽く叩くというのが基本となる叩き方です。

持ち方や叩き方も、基本的にはどのようにしても素人には同じように聞こえはします。

ですが、「カスタネット」は自由に奏でれるといったことからその自由度は高く、やり方によってはスナップを利かせるなど、かっこよく見せれる楽器でもあります。

正しい叩き方によっては素早く連打するなど、難しい演奏にも対応できる使用となっております。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「カスタネット」にも、男の子用と女の子用のために配色されているとは驚きではないでしょうか。

特に子供が小さいうちは、使うものには色のこだわりが強く表れるものですよね。

たとえば折り紙で紙飛行機を作るときでも、青や赤といった色がよく使われるものです。

また、持ち方から叩き方でもとても簡単でシンプルなので、小さなお子様でもすぐに実践することが出来るのではないでしょうか。

とは言っても、かっこよく見せたい場合や難しい曲にも挑戦したいとなると、またレベルの高いテクニックが必要となります。

今では「カスタネット」のかっこいい動画などもあり、大人でも見ていくと「カスタネット」の魅力に取りつかれてしまうかもしれません。

手軽に始めることができる「カスタネット」をご自分の趣味の一つに加えて、お子様と一緒に音楽をもっと身近に感じて楽しんでみてはいかがでしょうか。

使いこなせていくとご自分の特技になるかもしれませんよ。

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