ハワイと言えば、「アロハのポーズ」ですよね。
ハワイ旅行に行った際にはピースではなく、この「アロハのポーズ」をしてインスタなどに載せている方も多いかと思われます。
何気なく使っているポーズですが、実はきちんとした意味があるというのをご存知でしょうか。
またアロハのポーズは二つの種類があると言われております。
今回はアロハの意味やポーズの由来、そして、ハワイと言えば定番であるアロハシャツの歴史や、独特の柄についてお話していきたいと思います。
目次
アロハポーズとは!?
ハワイなどの現地で写真を撮る場合はもちろん、日本でも海へ遊びにいった際にとるポーズとして多いのが、この「アロハのポーズ」です。
他にも、ハワイではお買い物に行った先のお店の店員さんや、レストランでも「アロハ~!」と、手のジェスチャー付きで挨拶をしてくれます。
この「アロハのポーズ」は親指と小指を立てますが、実はこの時の手の向きのよって、その呼び名が違っているのです。
アロハの言葉にはどんな意味があるの?
アロハの言葉にはたくさんの意味が含まれているのをご存知でしょうか。
ただのポーズとしてではなく、「アロハ」には『愛している』から『こんにちは』、『またね』、『元気でね』といった挨拶を含む、様々なシチュエーションで使われる万能な言葉です。
数々の言葉を含む「アロハ」ですが、現地の方ではその時々の場面により使い分け、便利な言葉として利用されています。
『ありがとう』や『さようなら』といった意味もあるので、日本ではこんがらがるかと思いますが、こちらの言葉でいう『どうも~』も同じような言葉の意味として親しまれていると思うと、分かりやすいのかもしれません。
「アロハ」の言葉の由来とは!?
ハワイに行ったことがない方でも「アロハ」という言葉は、ほとんどの方が知っているのではないでしょうか。
ですが、その由来を知っているという人は意外と少ないのです。
この「アロハ」の言葉が生まれたのには二つの説があると言われており、まず一つ目はそれぞれの言葉の頭文字を表していると言われております。
つまり、「アロハ(ALOHA)」の「A:Akahai」は思いやり、「L:Lokahi」は調和、「O:’Olu’olu」は優しさ、「H:Ha’aha’a」は謙虚、そして最後の「A:Ahonui」は忍耐です。
そして二つ目は、「アロ(ALO)」と「ハ(HA)」を繋げた言葉を表していると言われております。つまり、「ALO」は『御前に』、「HA」は『生命の意欲』というものです。
アロハのポーズは2種類ある!
日本でも海などで写真を撮る際に多いのが「アロハのポーズ」ですが、実はそのポーズには2種類あるというのをご存知でしょうか。
中には意味もわからず、ただ海があるし、なんとなくピースサインも飽きたから「アロハのポーズ」を撮り、インスタなどに載せている方も増えていますが、実はきちんとした意味が含まれているのです。
「アロハのポーズ」は親指と小指を立てますが、種類が分かれるのは「手の向き」によって違うことです。
一つ目は手のひらを向こうに見せる「アロハのポーズ」を『hangloose(ハングルース)』と言い、手の甲を向こうに見せる「アロハのポーズ」を『shaka(シャカ)』と呼ばれています。
ただ手の平を相手にみせるか見せないかの違いですが、実はこの二種類はそれぞれの意味が全く違います。
ハングルースの意味とは?
手のひらを相手に見せる仕草の「hang loose(ハングルース)」には、『ありがとう』とお礼の言葉から『じゃあね』、『またね』、『気楽に、楽しく行こう』と言った挨拶を含む幅広い意味があると言われております。
また、何気ない日常の中でより多く使われているポーズとも言われております。
シャカの意味とは!?
手のひらを相手に見せる「hang loose(ハングルース)」とは逆に、手の甲を相手に見せる「shaka(シャカ)」には『元気にしてる?』、『がんばっていこう!』といった励ましを含む意味があると言われております。
ゆったりとした雰囲気が似合うハワイでは、前向きな明るいイメージとしてはぴったりではないでしょか。
アロハの手のポーズの由来とは!?
アロハのポーズにはハングルースとシャカと2種類のポーズがありますが、このハンドサインができた由来をお話していきたいと思います。
「アロハのポーズ」はハワイでは昔から使われていたポーズですが、このポーズの由来の説は三つあると言われております。
まず一つ目は、ハマナ カリリという男性が、サトウキビやサトウダイコンから砂糖を作る工場で働いていた時に、不慮の事故により人差し指、中指、そして薬指の三本を失ってしまいました。
その後鉄道会社に就職し、指をなくしてもなお笑顔で通り過ぎていく電車に向かって、親指と小指だけになった手を振り続けたからと言われております。
二つ目は、海でサーファーをしていた時に、海でサメに襲われたという説です。サメに襲われた際に人差し指、中指、薬指を食べられ、その後は親指と小指を立てて、なおサーファーをしている様子から生まれたと言われております。
最後三つ目の説は、父親が人差し指、中指、薬指を失ってしまいますが、その息子が近所に父親の指をマネて残った親指、小指を立てて挨拶をしたことから徐々に広まり、ハワイで定着していったと言われております。
以上のように三つほど由来がありますが、ハワイでは親しみのあるポーズであり、また愛されるポーズでもあります。さらには現地の人たちだけではなく、観光客からも人気のあるポーズとなっております。
アロハシャツの歴史や柄の由来とは!?
「アロハのポーズ」との繋がりで「アロハシャツ」の歴史やその由来についてもご紹介していきたいと思います。
ハワイだけではなく、最近では日本の各地でも「アロハシャツ」を見かけることもあるかと思います。
「アロハシャツ」の生地ではシルクを始めとする、レーヨンやポリエステルと言った素材で作られる開襟シャツが一般的とされています。
他にもフラダンスを踊る女性を始めとする、トロピカルなモチーフから、金魚や虎などの和柄と呼ばれる華やかな染物が特徴とされています。
私たちから見ると「アロハシャツ」は華やかな一面もある分、どちらかというとカジュアルで普段着のように見えますが、実はハワイでは式典を始めとする冠婚葬祭でも着られることの多い、正装と言われております。
そんな「アロハシャツ」の歴史は、1800年代に日本からハワイへの移住が始まりましたが、その時の日本の着物がハワイの気候に適しておらず、シャツに仕立て直されました。
その時にお手本となったのが、ポルトガル人が持ち込んだとされる「パラカ」と呼ばれる開襟でした。
そして着物の絣(かすり)に混じり、エキゾジックな女性物のシャツも仕立て直され、出来上がったのが大胆な柄に大柄の開襟、すなわちそれが、「アロハシャツの元祖」というわけです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
何気なく使われていた「アロハのポーズ」には、手の甲を見せるか見せないかで意味が違うとは驚きですよね。
そんな意味を始めて知ったという方も多いのではないでしょうか。
ハワイに行くにも今となっては飛行機の便が増え、行きやすくなったとはいえなかなか行くことはできないのも現状です。
ですが、ハワイの小物などを身の回りに置き、「ハングルース」や「シャカ」といったジェスチャーも付けて、ハワイでの気分を楽しんで見るのも面白いのではないでしょうか。