ビタミンCが豊富なキウイフルーツ、爽やかな甘酸っぱさが特徴で、果肉の色が緑色のグリーンキウイと黄色のゴールドキウイをはじめ、赤みのある果肉のものや小さなものなど色々な品種があります。

日本でも市場には年中出回っており、その多くがニュージーランド産であるということです。

半分に切ってスプーンですくって食べると満足感がありますし、輪切りにして料理やデザートの彩りにしたりと、主役でも脇役でも楽しめるフルーツですよね。

こんなキウイフルーツに見た目が良く似た鳥がいるのをご存知でしょうか?

どうやらキウイフルーツという名前の由来だといわれているそうなのですが、本当なのでしょうか?

ここでは、キウイフルーツをはじめとする果物について、その名前の由来についてご紹介します。

キウイフルーツの名前の由来とは!?

由来 名前 キウイ

キウイフルーツは中国南部の揚子江流域が原産地で、別名『チャイニーズ・グーズベリー』ともいわれます。

中国においては本格的な栽培は行われておらず、1904年に中国を訪れたニュージーランドの女子高校の校長がこの種を持ち帰ったのがきっかけで、ニュージーランドでの本格的な栽培が始まったといわれます。

その後様々な品種改良を経て、50年ほどでニュージーランドにおける生産量は国外へ輸出できるほど安定してきました。

そしてこの輸出の際に、当時中国との国交が悪化していたアメリカへの考慮等もあり、『チャイニーズ・グーズベリー』を改め『キウイフルーツ』と命名されたということなのです。

この名前の由来としては、ニュージーランドの国鳥である『キーウィ』が由来しているという説があります。

このキーウィはニュージーランド人にとって身近な存在で、自らのニックネームとしてキーウィという名前を使ったり、ニュージーランド・ドルを指すこともあるそうです。

ころんとした茶色くてふわふわした毛に覆われた楕円の体形がキウイフルーツとよく似てるところから名づけられたということなのですね。

キーウィは飛べない鳥として有名ですが、その代わりに足が速いのが特徴で、『キーウィー』という鳴き声からニュージーランドの原住民に名づけられたといわれます。

現在では個体数も激減して絶滅の危機にあるそうで、日本では唯一大阪の天王寺動物園で飼育されているという珍しい鳥なのですね。

1980年代に入るころにはニュージーランドにおけるキウイの生産や輸出はますます盛んになり、キウイ生産市場をを束ねる組織が設立されて『ゼスプリ』と名付けられます。

2000年には9月1日をキウイの日と制定、その後も新品種が世界に出回っていきます。

キウイは日本でも比較的飼育しやすいということで、国産キウイとしては2003年に愛媛県で収穫されて市場へ出回ったのが最初になります。

現在では冬季を中心に国産キウイ、夏季には輸入キウイを安定して楽しむことができているのです。

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バナナの名前の由来とは!?

バナナは大変に歴史の古い果物で、紀元前5千年から1万年頃にすでに人間が栽培していたという説があるそうです。

現在私たちが親しんでいるバナナの原産地は、熱帯アジア地域のマレー半島やフィリピンあたりだといわれます。

その後ミャンマーからインドへ、そして海を渡って東アフリカやマダガスカルへ伝わり、コンゴを経由してアフリカ大陸の西部へ到達したということなのです。

アメリカ大陸へは16世紀に、日本には明治時代に台湾から輸入されます。

大正時代後期に門司で始まったバナナのたたき売りは有名ですよね。

ところでこの『バナナ』の語源ですが、アラビア語で手足の指を意味する『banan』や、西アフリカ地方の言語で指を意味する『banema』であるという説があります。

確かにグローブのような形が人の手のイメージにつながりますよね。

さらに、このバナナがアフリカのギニアに伝わったのが、コンゴ川河口にある『Banana』という港だったといわれます。

なおバナナの和名は『芭蕉』といいますが、これは芭蕉がバナナとそっくりな花と実をつけることが由来しているそうです。

江戸時代の俳諧人である松尾芭蕉が弟子の植えたバナナそっくりの木を『芭蕉』と名付けたという話もあります。

このように人々の食生活に古くから関係していたバナナですが、語呂合わせで8月7日はバナナの日となっています。

栄養豊富で様々な効能のあるバナナで暑い夏を乗り切っていこうという趣旨で日本バナナ輸入協会が制定した記念日ということですが、年中手軽に食べられることや、整腸作用、美肌効果、むくみ防止、運動時のエネルギー補給などさまざまな場面で役立つヘルシーな食材として、これからも積極的に取り入れていきたいものですね。

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さくらんぼの名前の由来とは!?

由来 名前 さくらんぼ

まん丸でツヤのある赤色がかわいらしいさくらんぼは、小さなお子さんにも人気ですよね。

かわいらしい名前も魅力のひとつですが、この名前の由来はあるのでしょうか?

さくらんぼの名前に由来には様々な説があるようです。

『桜桃(さくらもも)』が変化した

さくらんぼの別名は『桜桃(おうとう)』といいます。

これを訓読みにすると『さくらもも』ですので、これが変化して『さくらんぼ』になったという説です。

『桜の坊』が変化した

さくらんぼは『西洋実桜(せいようみざくら)』という種類の木に実ります。

春にお花見を楽しむソメイヨシノなどとは種類は違いますが、桜の木の実(子ども)であるという考えから、実を子どもを表す『坊』を使って擬人化し『桜の坊(さくらのぼう)』と呼んでいたということです。

実際にさくらんぼを『桜坊』と書くこともあるそうです。

現在はこの説が一番有力ともいわれています。

他にも、イワシやキスといった魚をみりん醤油につけて干した『桜干し(さくらぼし)』に由来があるという説もあるそうです。

まとめ

身近な果物の名前についての由来をご紹介しました。

普段何気なく呼んでいる名前にも、それぞれ素敵な由来があるのですね。

その果物の歴史とともにある名前の由来の一緒に楽しみたいものです。

  • キウイ:ニュージーランドの国鳥であり国民の象徴のような存在であるキーウィという鳥が由来
  • バナナ:人の指を意味するアラビア語などが由来している
  • さくらんぼ:桜の子という意味で『桜の坊』が変化した

それぞれの由来も人間に身近なイメージで親近感がわきますね。

これをきっかけに、他の果物の由来の調べたくなりますね。

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