5月の母の日の翌月に父の日があります。
母の日には毎年必ずプレゼントを贈るけど、父の日には何もしない人は多いと言われています。
そしてまた、母の日に父の日のお祝いを一緒にやる人も少なくないとメディアで紹介されていました。
皆さんは父の日がいつなのかご存知でしょうか?
そして父の日を祝ったり父に感謝する習慣がなぜ始まったのか、理由をしっていますか?
ここでは母の日と比べてやや影が薄い父の日について、由来や定番の花などを紹介します。
父の日の日にちはいつなの!?
父の日は毎年6月第3日曜日に設定され、2019年の父の日は6月16日です。
この日は一家の大黒柱として日々働き家族を守ってくれているお父さんに、感謝の気持ちを伝える日です。
父の日を6月第3日曜日に設定している国は日本以外にもあり、アメリカ合衆国・中国・カナダ・インド・シンガポールなど様々です。
そしてこの日にちと異なる日を、父の日に設定している国もあります。
例えば台湾の父の日は8月8日で、ブラジルは8月第2日曜日に設定されています。
そしてイタリア・スペイン・ポルトガルのようなカトリック系の国では、3月19日の「聖ヨセフの日」を父の日に設定しています。
父の日の由来とは!?
父の日の始まりはアメリカからです。
1909年アメリカ合衆国のワシントン州に住む女性が、父の誕生月の6月に礼拝をお願いした事が始まりと言われています。
翌年の1910年6月19日に、最初の父の日の祝典が開かれました。
彼女の父親は軍人で南北戦争に召集されました。
戦争が終わって父親が戻って来る間は母親が一人で6人の子育てをし、父親が返ってきたと同時に母親は亡くなってしまいました。
その後は父親が子育てを引き受けます。
そしてその父親も子供達が全員成人したのを見届け、亡くなりました。
当時はすでに母の日がありましたが、父の日は無く、彼女は父の日があっても良いはずだと思っていました。
その気持ちから、牧師教会に父親に感謝する日を設けてほしいと嘆願書を提出します。
1916年に28代アメリカ合衆国大統領が父の日の演説を行い、「父の日」として認知されるようになりました。
このようにアメリカの一人の女性が、父親に感謝の気持ちを伝えたいということが父の日が制定されるきっかけになっています。
日本で父の日の始まりはいつ頃!?
アメリカでは父の日は1916年頃から始まって、徐々に広がっていきました。
そして1972年にアメリカの正式な記念日に制定されています。
では日本ではいつから父の日が始まったのでしょうか?
日本では第二次世界大戦後の昭和25年頃に、アメリカなどから父の日のお祝いをする習慣が入って来ました。
しかしかなり認知度が低く母の日のように定番化されるまでにはそこから約30年後の、1980年代に入ってからだと言われています。
日本で父の日が定着した背景に、百貨店などの販売戦略が関係していると言われています。
父の日と関連付けて紳士服やファッション小物を売り込み、売り上げアップにつなげています。
しかし父の日が認知されたのはそれだけでなく、日本ファーザーズデイ委員会の活躍が大きいと言われています。
アメリカ合衆国にはすでにナショナルファーザーズデイコミッティが組織されていて、日本ファーザーズデイ委員会はその活動に賛同して、1981年に日本メンズファッション協会が母体となって設立されました。
その後は「父の日黄色いリボンキャンペーン」や「ベスト・ファーザー賞」を開催するなどして、父の日の普及や父親像の構築に力を入れています。
父の日の定番の花は黄色いバラ!
母の日と比べると浸透度が低い父の日ですが、母の日に赤やピンクのカーネーションを贈るように父の日にも贈る花があります。
父の日に贈る花は何か知っているかと質問されると答えられない人は多いかもしれませんが、父の日は黄色いバラが代表的な花にはっています。
父の日に黄色いバラを送るようになった理由とは!?
日本では父の日に贈る花は、黄色いバラが定番になっています。
この花が贈られるようになった理由は、先ほど紹介した日本ファーザーズデイ委員会です。
もともとこの組織では「黄色いリボンキャンペーン」を実施していて、黄色には「うれしさ」「幸せ」「希望」などの意味があり、黄色いリボンを使ってお父さんに贈り物をしましょうと言うキャンペーンです。
そして父の日を提唱した女性が父の墓前に白いバラを供えていたエピソードが日本にも伝わり、黄色いリボンキャンペーンと同化していきます。
これが日本で父の日に、黄色いバラを贈る習慣ができた理由です。
父の日は黄色いバラが定番ですが、他にも人気の花があります。
それは黄色い花の代表「ひまわり」や、「ガーベラ」「スカシユリ」です。
ひまわりが選ばれる理由は花言葉が「憧れ」「敬慕」で、父に抱くイメージに合っているからです。
またガーベラが選ばれる理由はカラフルで明るく、他のプレゼントに花を少し添えたいときに贈りやすいからです。
そしてスカシユリが選ばれる理由は、花言葉が「親想い」「子としての愛」だからです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アメリカ人の女性の「なぜ母の日があって父の日が無いのか?」と言う疑問から、「父に感謝する日を設けてほしい」と言う願いに変わったことから父の日が広がっていきました。
アメリカでは国の正式な記念日に制定されています。
日本では父の日のプレゼントにはネクタイやベルトなどのファッショングッズを贈る事が多いのですが、黄色いバラを贈る習慣もあります。
多くの家庭では父親は母親よりも子供と接する時間が短く、子供からの距離が離れているように感じます。
一家を支え守るために外で頑張って働いているお父さんに、年に1回くらいは日頃の感謝の気持ちを言葉やプレゼントに込めて伝えるときっと喜んでもらえると思います。
「父の日は母の日のついで」とか「父の日はなにもしない」と言う人も、たまには日頃頑張っているお父さんが喜んでくれる贈り物をしてみませんか?