疲れた時や、ちょっと一息したいときに食べる甘いものの代表的な食べ物がチョコレートではないでしょうか。
子供から大人まで幅広く愛されているチョコレートは、年代問わず好きなお菓子ですよね。
そんなチョコレートは中南米から運ばれたとされていますが、チョコレートの歴史は長く古来より愛されてきました。
では、今食べられているチョコレートは長い年月を経てどのようにチョコレートが姿を変えていったのか、その歴史と名前の由来についてお話していきたいと思います。
目次
チョコレートの名前の由来とは!?
チョコレートの元は、1570年にスペイン語の「チョコラテ」という言葉から生まれたと言われております。
語源としてはマヤ語やアステカの言葉であるナワトル語から由来するとも言われております。
一例では、スペイン人が水の意味である「ハー」の言葉の変わりに、アステカ語である「アトル」を「チョコル」につけ、「チョコラトル」という新しい言葉を作り出したという説が始まりと言われております。
スペイン人によるアステカの征服よりも前であれば、マヤ族では「カカウ」と呼び、アステカ族では「カカワトル」と呼ばれておりました。
ですが、ヨーロッパへと伝わっていくにつれ、「カカオ」を潰した飲み物を「チョコレート」と表していきました。
そもそもチョコレートとは、カカオの種子を発酵させカカオマスを主原料とし、このカカオマスに砂糖やココアパウダーなどを練り混ぜ固めたものを「チョコ」と言います。
ちなみにフランス語ではショコラとも呼ばれております。
日本でのチョコレートの歴史について
チョコレートの歴史の原点は、現在のメキシコへとたどり着きます。
チョコレートはヨーロッパというイメージが強いですが、元は中南米へとそのルーツがあります。
チョコレートの主原料は言わずと知れたカカオですが、その歴史は「メソアメリカ」という中南米地帯を指しており、そこから始まります。
アフリカで誕生した現生人類が、20万年ほど前に数万年かけて移動し、メソアメリカには約1万2000年前にたどり着いたと言われております。
このメソアメリカで生活するようになった人類は、熱帯雨林で育つカカオの実である「カカオポッド」というものを食べるようになりました。
そのきっかけとなったのが、野生動物がこの「カカオポッド」を割り、中にある果肉を食べていることに目をつけました。
その果肉は「カカオパルプ」と呼ばれるもので、そのまま食べるか加工してお酒として食していたと言われております。
一方、カカオの果肉部分だけを食べていたため、渋みと苦味を持っていたカカオの豆は捨てられていました。
しかし、現在でも詳しくは判明しておりませんが、それから後に人類は捨てられていたカカオを焙煎し、すり潰して飲むという事を覚えていきました。
このように今のチョコレートは「飲むチョコレート」から始まったと言われております。
そして、日本へのチョコレートが渡ったとされたのは江戸時代と言われ、当時長崎の遊女がオランダ人からもらった「しょくらあと六つ」ということが日本での最初のチョコレートと言われております。
その後、明治時代にチョコレートの製造と販売がされ始めましたが、まだまだ高級品であったため一般庶民には普及はしておりませんでした。
大正時代の頃には、製造が発展したこともあり、庶民のもとにもチョコレートが普及し森永製菓、明治製菓を筆頭にカカオ豆からチョコレートを作る産業が成長し、今もなお色々な種類チョコレートが製造されるようになったと言われております。
トリュフチョコレートの名前の由来とは!?
「トリュフ」はキャビアやファグラと並ぶ世界三珍味ですが、独特な芳香を放つフランス料理では珍重されております。
そんなトリュフの名前の由来は、ラテン語の「tuber」から来ていると言われております。
これは、「こぶ・かたまり」という意味で、キノコの中でも形状がこぶに似ていることから「トリュフ」と名付けられたと言われております。
なお、トリュフチョコレートは通常の材料に「トリュフ」は使用せず、球形に丸めたガナシュをチョコレートでコーティングし、さらにココアパウダーなどをまぶしたものを一般的に「トリュフチョコレート」と言います。
トリュフチョコレートはいつ出来たの?
トリュフチョコレートは、形状が黒トリュフに似ていることからこの名称が付けられました。
このトリュフチョコレートが有名になったのには、1902年の英国ロンドンに創業したといわれる「プレスタ」からと言われております。
これはフランス人のショコラティエである「アントワン・デュフール」により、今もなお「ナポレオン三世トリュフ」として受け継がれています。
色々なチョコレートの名前の由来について
「チョコレート」と聞くと、誰もが心に響く、甘くおいしいお菓子ではないでしょうか。
誰もが虜になってしまうと言われる「チョコレート」は人々を魅了し、またバレンタインには多くの女性が気持ちを高らかにその日に向け準備をするのではないでしょうか。
そんな中、「セコイヤチョコレート」や「ダースチョコレート」、そして「ガーナチョコレート」は誰しも一度は食べたことがあるチョコレートではないでしょうか。
今でこそ当たり前に呼ばれているそれぞれの「チョコレート」ですが、ではなぜそういった名前が付けられたか。その由来についてそれぞれお話していきたいと思います。
セコイヤチョコレートの名前の由来とは?
1976年にフルタ株式会社で販売している「セコイヤチョコレート」はウエハースとチョコレートからなる今では定番のお菓子です。
この名前の由来には、世界一大きいと言われる「セコイヤの木」という名前から来ていると言われております。
この「セコイヤの木」は高さが大きく成長するヒノキやスギの木の仲間であり、子供たちが「セコイヤチョコレート」を食べて、この木のよう大きく成長していってほしいという思いから付けられたと言われております。
ダースチョコレートの名前の由来とは?
1993年から森永製菓が販売している「DARS(ダースチョコレート)」の名前の由来には、多くの方にそのチョコを味わってもらいたいという願いから、DARには、「与える」や「贈る」という意味が、そしてARSには「技」や「芸術」という二つの意味からなっていると言われております。
ガーナチョコレートの名前の由来とは?
ロッテが販売している「ガーナチョコレート」は、創業からしばらくは「ガム」をメインとして製造しておりました。
ロッテがチョコレートを販売し始めたのは、1964年に浦和にてチョコレート工場が完成したことにより、販売を開始したと言われております。
この「ガーナチョコレート」の名前の由来は、カカオの産地でもある「ガーナ」から付けられました。
2003年には、「基金」として設立し、ガーナを支援する活動にも積極的に取り組んでいると言われております。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
チョコレートの魅力は多くあり、世界にでも愛されているお菓子でもあります。
昔から愛され、親しまれているチョコレートは、今では手軽に販売されており、またそのチョコレートを使ったケーキやクッキー、さらにはチョコレートフォンデュもあります。
そしてチョコレートには、味も濃厚で甘い口どけのあるものから、ビターなあっさりめなチョコレートもあったりと様々です。
今もなお愛されているチョコレート手に取り、お店のものから時には手作りしたりとそれぞれのチョコレートの味を嗜んでみてはいかがでしょうか。