20歳になったお祝いとして行われる日本の行事・成人式。

成人式の日には女性は振袖を、男性はスーツや袴を来て参列します。

一生に一度の晴れ舞台である成人式。

大人のみなさんは、きっとそれぞれ素敵な思い出があることでしょう。

今回は、成人式の由来や意味、そして女性が振袖を着るようになった理由について紹介していきます。

子供が居る方であれば、絶対に「成人式ってなに?」と聞かれることになると思いますので、頭に入れておくようにしましょう。

成人式の由来や意味とは!? 

由来 成人式 意味

成人式とは、満20歳を迎えた青年男女のために、地方自治体や企業などが中心となり、記念式典や祝賀会などが開かれる日本の伝統的な行事のことを言います。

昔は20歳を過ぎてからでないと成人式は出席することができませんでした。

そのため同級生たちと一緒に成人式に出席できないというデメリットがあったのです。

しかし現在では学年方式が採用されており、20歳になっていなくても同級生たちと一緒に成人式に出席することができるようになりました。

20歳になったお祝いで行う成人式、まずは由来について紹介していきます。

成人式は、奈良時代以降に行われるようになった「元服」が由来となります。

元服とは、人生四大儀式である冠婚葬祭の「冠」の由来となった加冠の儀からきたもので、一人前の大人になったと認められるための儀式のことを言います。

12歳~16歳の男子が行い、大人の髪型に結い、服装も大人のものとなります。

また名前が変わったり冠を付けたりもしていたようです。

女子の場合は元服ではなく、「裳着」が行われていました。

裳着は12歳~16歳の女子が行うもので、腰から下にまとう衣服を身に付ける儀式のことをいいます。

そして結婚が決まったタイミングで髪を結い上げる「髪上げ」も行われていました。

昔はこのような儀式をしてやっと大人の男性・女性として認められていたのです。

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日本での成人式の歴史について      

成人式の由来について知ることができました。

では、今のように20歳を過ぎて成人式が行われるようになったのは、いつの頃からなのでしょうか。

日本での成人式の歴史についてみていきましょう。

現在と同じように20歳になり成人式が行われるようになったのは、戦後のことです。

第二次世界大戦が終わったすぐの1946年、埼玉県の(現)蕨市が青年祭りというイベントを開催、「成年式」と呼ばれ、それが成人式の始まりであると言われています。

戦後の厳しい社会情勢の中、将来をしょって立つ若者たちを激励しようという思いから、開催され、それが次第に全国各地に広まっていったのです。

成人式は以前は20歳になってから行われていました。

しかし、2000年以降に今の学年方式で成人式が行われるようになりました。

筆者は1月下旬生まれだったので、この学年方式になって良かったと思っています。

2018年現在の成人式の歴史はここまで。

実はまだ先のこととはなりますが、実は2022年にまた大きく成人式の歴史が変わろうとしていることをあなたは知っていますか?

なんと成人年齢が20歳から18歳に引き下がるというのです。

選挙権が18歳からになったりしたことがこの背景にはあるのでしょう。

18歳といえば高校3年生、大学進学や就職前ということでとても大変な時期となります。

もし18歳に成人式を行うようになれば、親の金銭的負担は相当なものとなるでしょう。

また2歳差、年子の兄弟が居た場合の金銭的負担は計り知れません。

成人年齢が18歳になるというのは可決されましたが、成人式がいつ開催となるのかというのは、まだ決まっていないようです。

現在子供を持つ身としては、成人式は20歳に行うよう変更しないで欲しいと思います。

前は成人式の日にちは1月15日だった!   

成人式は、もともと1月15日に開催されていました。

1月15日に定めたのにはきちんとした理由があると言われており、元服の儀を新年最初の満月に行う風習があったことからであると言われています。

成人式の日にちが変わったのはなぜ!?     

1月15日に開催されていた成人式ですが、現在は1月15日ではありません。

現在成人式は、1月の第2月曜日を祝日と実施されています。

それはなぜなのか。

実は1月の第2月曜日を成人式とするようになったのは、2000年の祝日法改正によるものであると言われています。

この祝日法改正のことは、ハッピーマンデーと言われています。

ハッピーマンデーであるなら、1月の第3月曜日でもいいんじゃないの?と思いませんか?

1月の第3月曜日であれば、1月15日、またその前後の日に成人式を開催できます。

実はこの第2月曜日に成人式を行うというのにも理由がありました。

1月17日は、阪神・淡路大震災が起きた日で、防災とボランティアの日となっています。

第3月曜日をハッピーマンデーで成人式の日にしてしまうと、この防災とボランティアの日と被ってしまう可能性があるため、第2月曜日となりました。

また、大学生は冬休みで実家に帰省しているケースもあり、地元の成人式に参加しやすいようにという配慮も少なからずあるのではないかなと思います。

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成人式に振袖を着るようになったのはなぜ? 

由来 成人式 振袖

成人式といえば、振袖ですよね。

なぜ、成人式で振袖を着るのか、その理由について紹介していきます!

成人式は冠婚葬祭の一種です。

冠婚葬祭の時には正装をするのが常識、女性は振袖が礼装となるため、成人式には振袖を着て出席するようになったというわけです。

また振袖を着る理由としてもう一つ。

振袖は袖が長い着物です。

この長い袖を振る仕草が「厄除け」になると言われていることから、病気や厄を祓うために成人式に着物を着ているのだと言われています。

まとめ

今回は成人式の由来など成人式の雑学について紹介していきました。

  • 成人式は奈良時代以降に行われるようになった元服が由来
  • 子供から大人になるための儀式が成人式の由来
  • 成人式を20歳とするようになったのは戦後・1946年のこと
  • 学年方式となったのは2000年以降
  • 成人式はハッピーマンデー制度により1月の第2月曜となった
  • 冠婚葬祭には正装が常識、未婚女性の正装といえば振袖だから

いかがでしたか?

成人式は一緒に一度の晴れの舞台です。

成人を迎えるみなさん、成人を迎える子がいる親御さん、すべての人が素晴らしい日を過ごすことができるよう祈っています。

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