みんな大好き焼肉!!
焼肉では、さまざまな部位のお肉を焼いてタレにつけてから食べていきます。
今回注目するのは、焼肉の部位の一種であるホルモンです。
柔らかい噛み応えがたまりませんよね~。
焼肉の部位の一種であるホルモンは、なぜホルモンという名前で呼ばれるようになったのでしょうか。
ホルモンの名前の由来、そしてホルモンを部位別に紹介していきます!!
ホルモン好きはもちろんチェックしていって下さいね!
焼き肉で見る「ホルモン」の名前の由来とは?
「焼肉ではホルモンが好き!」という方は多いはず!
かく言う筆者は焼肉の部位の中でもホルモンが大好きです!!
ここではまず、ホルモンの名前の由来について紹介していきます。
ホルモンという名前は、大阪弁が由来となっているのではと言われています。
ホルモンという部位は、もともと食べる部位ではありませんでした。
食べる部位ではなかったため、ホルモンはゴミとして捨てられていたのです。
大阪弁で捨てるもののことは、「ほおるもん」と言う風に呼ばれています。
この大阪弁の「ほおるもん」が「ホルモン」に変化したのではと言われているのです。
またこの大阪弁から来ているという以外にもホルモンの名前には由来があります。
それは、ホルモンという名前は外国語から来ているのではという説です。
まず一つ目、ドイツ語の医学用語で「Hormon」という動物の体内物質を指す言葉があります。
このHormonがホルモンと読まれたことが由来であるという説があります。
もう一つ、ギリシャ語の「ホルマオ」もホルモンの名前の由来であると言われています。
このようにホルモンの名前にはさまざまな由来があるのです。
どの名前の由来を信じるのかということはあなた次第です。
筆者は大坂弁の由来の方に一票。
ホルモンの部位の名前の由来や意味を解説!
ホルモンと一言で言っても、さまざまな部位があります。
今回は、
- 牛ホルモン
- 豚ホルモン
とそれぞれのホルモンの部位の名前の由来・意味について紹介していきます。
牛ホルモン
まず最初に紹介するのは、牛ホルモンです。
マルチョウ
牛の小腸のことで、丸っこくつるつるした見た目が特徴的。
マルチョウの由来は、裂かずに丸い形状のまま食べるから。
タン
牛の舌のことで、ひらべったくなかなかリアルな部位であるのが特徴的。
タンの由来は英語で舌のことを「tongue(タン)」と言うから。
カシラ
牛のこめかみと頬にあたる部分のこと、牛のカシラはあまり見かけない。
カシラの由来は第1~6助骨までのバラ肉部分を三角形に切った形であることが由来。
ネクタイ
牛の食道のことで、めったにお目にかかることができない希少部位。
細長い形状でネクタイのように見えることが由来。
ウルテ
牛の喉の気管にある軟骨のことで、ホルモンの部位で最も硬い。
ウルテの由来は韓国語から。
レバー
牛の肝臓のことで、濃厚そして独特な味わいが特徴。
レバーの由来は英語の「Liver」から。
ハツ
牛の心臓のことで、見た目はレバーと似ているが食べやすい。
ハツの由来はドイツ語で心臓のことを「ハルツ」と言うことから。
コリコリ
牛の心臓の大動脈のことで、真っ白な筒状または長方形に細かい切れ目がついて提供されることが多いが希少部位である。
コリコリの由来は食べるとコリコリとした食感だから。
シビレ
牛の膵臓、胸腺のことで、フランスやイタリアで好まれ食べられる。
シビレの由来は子牛の膵臓、胸腺を表す英語「sweetbread」が訛ったもの。
サガリ
牛の横隔膜の助骨側の厚い部分のことで、一頭からわずか1㎏のみという希少部位。
サガリの由来はお腹の部分に下がっている部位だから。
ハラミ
牛の横隔膜の背中側の部分のことで、甘味のある味わいで焼肉屋では人気の部位。
ハラミの由来は腹の身だから。
ミノ
四つある牛の胃袋の中の一つ目の胃袋のことで、中央部分の分厚いところを指す。
ミノの由来は切って広げたときの形が肩からかけて着る雨具の蓑に似ているから。
ハチノス
四つある牛の胃袋の中の二つ目の胃袋のことで、コラーゲンが豊富に含まれている。
ハチノスの由来はまるで蜂の巣のようだから。
センマイ
四つある牛の胃袋の中の三つ目の胃袋のことで、他のお肉とはビジュアルが異なる。
センマイの由来は朝鮮語の「チョニブ」から。
ギアラ
四つある牛の胃袋の中の四つ目の胃袋のことで、赤みがかった見た目が特徴。
ギアラの由来は胃であるが腸のような働きをする偽の腹(ぎはら)という意味から。
マメ
牛の腎臓のことで、独特な臭みのある匂いがする。
マメの由来は形がまるでソラマメのようだから。
ヤン
ハチノスとセンマイの間のつなぎとなる部分のことで、外側がハチノスに似ている。
ヤンの由来は不明。
シマチョウ
牛の小腸のことで、一般的に言われるホルモンはシマチョウであることが多い。
シマチョウの由来は肉の表面に縞模様が入っていることから。
コブクロ
牛の子宮のことで、焼く前はちょっと内蔵っぽくて苦手に感じる人が多いです。
コブクロの由来は小さい袋がたくさんくっついているように見えることから。
テッポウ
牛の直腸のことで、シマチョウのように縞模様が入っている。
テッポウの由来は開いた状態が鉄砲に似ているから。
テール
牛の尾のことで、コラーゲンたっぷりの部位。
テールの由来は英語で尾のことを「tail」というから。
豚ホルモン
続いて紹介するのは、豚ホルモンです。
タン
豚の舌。
由来は牛のタンと同じ。
タンシタ
豚の舌の付け根にある柔らかい部分のことで、非常に柔らかい。
タンシタの由来はタンの舌だから。
カシラ
豚のこめかみと頬にあたる部分のこと。
由来は牛のカシラと同じ。
ノド軟骨
豚の喉にある軟骨のこと。
カリカリコリコリとした食感。
ノド軟骨の由来はノドのところにある軟骨だから。
トントロ
豚の首のところで、口の中でとろけるような食感で人気のある部位。
トントロの由来はマグロのトロのように油がのっておいしいことから。
ハツ
豚の心臓のこと。
由来は牛のハツと同じ。
えんがわ
豚のバラ肉と横隔膜の間の部位のことで、人気の部位の一つ。
エンガワの由来はバラ肉全体で一番外側にあるから。
ガツ
豚の胃袋のことで臭みがないので食べやすい部位。
ガツの由来は消化器官・腸を意味する英語「gut」に由来。
レバー
豚の肝臓のこと。
由来は牛のレバーと同じ。
マメ
豚の膵臓のこと。
由来が牛のマメと同じ。
ヒモ
豚の小腸のことで、細長くて薄い特徴的な部位。
ヒモの由来はまるでヒモのようにみえることから。
ダイチョウ
豚の大腸で小腸よりもやや太く臭みがあるのが特徴。
由来は大腸だからダイチョウ。
テッポウ
豚の直腸のこと。
由来は牛のテッポウと同じ。
コブクロ
豚の子宮のこと。
由来は牛のコブクロと同じ。
チチカブ
豚のメスの14ある乳房のことで、ミルキーな味わいが特徴。
チチカブの由来は乳のこと。
トンソク
豚の足のことで、皮とスジ、軟骨からなる部位。
トンソクの由来はトン(豚)のソク(足)だから。
ホルモンとモツの違いとは!?
焼肉屋で人気の部位・ホルモン。
鍋のシーズンになると食べられることの増えるモツ鍋。
ホルモンとモツは同じもので、焼く、煮るなど調理方法が異なるだけであると思っている人は少なくありません。
しかし実はまったく違うものなんです。
ホルモンは牛の大腸が主に使われ、モツは動物の内臓全般のことをいいます。
同じようにプルプルとした食べ応えが魅力ですが、実は違うものでした。
ホルモンの事を「てっちゃん」と呼ぶのはなぜ?
ホルモンはてっちゃんと呼ばれることもあります。
なぜてっちゃんなのか。
ホルモンは大腸のこと、実は朝鮮語で大腸のことをてっちゃんと言うのです。
ちなみにこてっちゃんとは、小腸のことをいいます。
まとめ
ホルモンの雑学について紹介していきました。
- ホルモンの由来は捨てるの大阪弁「ほおるもん」から
- ドイツ語、ギリシャ語から由来する
- 牛ホルモンも豚ホルモンも数多くの部位が存在する
- ホルモンとモツはまったくの別物
- 朝鮮語で大腸(ホルモン)のことをてっちゃんという
いかがでしたか?
ホルモンについて知ることができましたね。
焼肉屋に行ったときなど、ぜひ今回知った雑学を披露してみてはいかがでしょう。